ウィルだよ!

ウィルだよ!

2014年8月5日火曜日

読書感想文です

読み終わりました。







「面白い」という内容ではないのに、
時々、クスッと笑ってしまう。
「そうそう!」とか「だからか〜」と、同調したり納得したりしっぱなしでした。

この本には、女性が働いていく上での、世間的(と言っても、世界レベルでの世間)な偏見や障害、男性だけでなく女性自身が陥りがちな先入観などとどう向き合っていくか、著者や多くの女性の体験を元にリアルに書かれています。
これから組織のリーダーを目指す女性、自分にはリーダーなんて無理と思いながら働いている女性、仕事を諦めた女性、専業主婦…(つまり全ての女性)と、もちろん、全ての男性向けにハッキリとしたメッセージを発信しています。

私も、どれだけ目が覚めたことか。
私は大学時代、女性として働いていくということをあまり意識していませんでした

それが、初めに勤めた病院を経営する会社に面接に行ったとき、その面接官に質問はあるかと聞かれたので、
「この会社は産休や育休などはどうなっているのですか」と質問したところ、
「プライベートなんか捨てて仕事だけに集中してなさい」
と言われました。
その後、その面接官が、私のことを「生き急いでいる」と言っていたと伝え聞きました。

残念でした。
獣医師は、勤務時間的にも体力的にもキツイし、はじめの3年間は「研修医」扱いですから、とにかく仕事に打ち込んで技術と知識を磨くというのは、納得できることです。

しかし、女性が生きていく上で、不安となる結婚や出産について、聞くことのどこが「生き急いでいる」ということになるのか。女性に優しい職場を目指すのではなかったのか。
獣医は仕事だけしてれば良いのか。
それで身体を酷使し心も病んで、辞めていく獣医がいるのに、いろんな病院で同じことが繰り返されている。それで良い治療ができるのか。

この本を読んで、同じような傾向が、世界的にどんな社会でもあるのだということがわかりました。
またそれが、男性から女性への差別だけでなく、専業主婦から働く女性への差別、またその逆と、女性同士でも起こりえるのだと知りました。

私は、偏った献身や犠牲をせずに、家庭を大事にしながら、誰に対しても罪悪感を感じずに働き続けたいと、心から思います。
そして、自分とは違う選択をした人を、今度は自分が貶めるようなことは絶対にしないようにしようと、この本を読んで改めて思いました。



思い出しトゲトゲしてしまいました(思い出した事柄に対して、心がトゲトゲチクチクすること)
トゲトゲすると、大抵批判したがる人が出てくるのであまり出さないようにしているのですが、
私のような働き方もあるのだと、「一般的」からはみ出してしまった私から、言うことにも何か意味があるかと思い書いています。

これは、理想というより、己をなかなか肯定できない自分への喝です。

次回は、もっと楽しい内容にします(笑)



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