ウィルだよ!

ウィルだよ!

2015年3月27日金曜日

あれから1年…

オープンしたと思ったらもう3月が終わろうとしている…
だんだんと暖かい日も増えてきましたね。
そろそろクリニックのある羽村市の桜も咲き始めるころでしょうか。
羽村の河原沿いの桜は、かなり綺麗ですよ!市外からも見にいらっしゃる方が多いです。

1年前までは、愛犬ウィルと一緒によく河原までお散歩に行っていましたので、桜のつぼみが膨らんできて、開いて…という様子がよくわかりましたが、
ここ1年くらいはウィルも歩く距離が短くなってきたので、それもできず、最近は桜の様子もわからずの日々です。

以前このブログにも書きましたが、ウィルは昨年3月、突然立てなくなりました。
前日の夜までは普通にお散歩に行っていたのに、翌朝急に、四肢に力が入らなくなったのです。
こんなことって…本当に起こるのだ  と、獣医ながら相当焦りました。

どうぶつは、私たちのことを、私たちが思っている以上によく見ています。
飼い主さんのストレスが、その後どうぶつの病気の発症の原因になることも、少なくありません。
私は中医学を学びながら、それをウィルから身をもって教えられることになったのでした。
ストレスで脚が動かなくなるって、そんなことあるの?と思われる方も多いでしょう。
中医学では、「肝」という臓の気がのびやかでなくなることによって、さまざまな病気が発症するという考え方があります。
人でも、とてもストレスがかかったときに、お腹が痛くなったり、少し経ってから調子が悪くなったりしますよね。それと同じです。

ウィルは、私と同調することが多いです。私の調子が悪くなると、一緒にお腹を壊したりします。
それを、まだ大丈夫だろう、明日も元気だろう、といつの間にか思ってしまっていた自分に、当時とても反省しました。もう9歳なのだから、いつ何があってもおかしくない状態だったのに。

それから、老犬クリニックに勤め始めて、同じような体験をしているワンちゃんが多くいるのだと改めてわかりました。猫ちゃんも同じです。

ウィルは今、あんなことがなかったかのように元気です。もちろん、血液検査上少し数値が良くないものもあるし、長く歩くと疲れます。おしっこも近くなりました。
でも、1年前よりも、顔はイキイキしています。
私のしつこい(?笑)お灸の成果なのか、私の体調と同調しているからか、いろいろな要因はあると思いますが、できるだけ長く、この子の中の良い状態を維持できるようにしてあげたいと思います。

患者さまに関しても同じです。
できるだけ、ご家族とその子が無理のない状態の中で、良い調子を維持できる方法を一緒に探していきたいと思っています。
まず、飼い主さんが納得すること。どんな治療でもお薬でも、それが大事だと思っています。





2015年3月19日木曜日

オープンして1か月☆~出張鍼灸DAY


オープンして1ヶ月が経ちました!

予防の子、鍼灸の子、入院の子、トリミングの子、ホテルの子といろんな方が来てくださいました
往診も、変わらず行かせていただいております。
往診で私が不在の際はご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。


たった1ヶ月ですが、意外と飼い主さまの中にも鍼灸に対してご興味ある方が多いのだと驚いております。

やはり、歳をとってきたり、病気と闘っていたり、みなさんいろいろなご心配から、「からだに優しいことで、何かできることがあれば」と鍼灸をお受けくださることが多いです。

もちろん、ホテルやトリミングで、クリニックの雰囲気を確認して、それから診察も!という方もいらっしゃいます。
どんな形であれ、まずは私たちの雰囲気やしていることを実際に見ていただき、そこで良ければまた来ていただけたら私たちも嬉しいです。


さて、先日16日は、国立市のドッグトレーナーのWANLOVEさんで、出張で鍼灸の治療をさせていただきました。







治療していると自分では写真を撮れないので^^;、WANLOVEの渡辺先生のTwitterから写真をお借りします!

大きい子から小さい子、若い子からお年寄りの子まで8頭施術させていただきました!
みんな、また来月まで元気でいてね。


さて、もうそろそろ、狂犬病予防接種や、フィラリアの予防の季節が始まりますね!
すでにお受けいただいている患者さまもいらっしゃいます^^
クリニックでは、健康診断がお得にできるキャンペーンもご用意していますので、ぜひこの機会にお受けください!
詳細はまたブログでお知らせします^^



2015年3月8日日曜日

人と人とのお付き合い

本日は、私が在籍している、日本獣医中医薬学院の鍼灸推拿研究科の授業日でした!

日本獣医中医薬学院はこんな学校です↓

http://itcvm.com/


授業内容はとても濃く、頭フル回転なので1時間もいると私はのぼせたようになってしまうのですが、今日も、やっぱり中医学は面白い!勉強になるな〜と改めて感じる1日でした。
また、同じ学年の先生方は、ほとんどの方がご自身でご開業されているので、いろいろなお話を聞くと励みになりますし、私もがんばろ~!と思えます。

推拿とは、中国の伝統の治療法のひとつで、鍼灸の刺激が強い子や、身体が弱っている子にも使える手法です。

実習では、肩こりの治療法の手技を実際にペアで行い合って練習しました。

私はまだまだ下手くそでしたが、やってもらって首回りが楽になった感じがします^ ^



クリニックはオープンしてからまだ日は浅いですが、いろいろな患者様が来てくださっています。

皆さん、飼い主さんの生活環境も、動物の性格も、病状も様々です。
トリミングだけで来てくださった方にも、クリニックでのトリミングなので、診察をして、身体や皮膚の状態を確認させていただき、トリミング中やトリミング後の不調をできるだけ防ぎたいと考えております。それがクリニックの責任だと思うからです。

動物は人が思っているより強いです。でも、人が思ってもみないところでとても繊細だったり、ストレスを感じていることもあります。

言葉の通じない動物が、いきなりお家と別の場所に連れて来られて、診察台の上で良い子にできるでしょうか?
動物にとったら、意味もわからず、知らない人に触られてこわい思いをするのは当然です。
動物は人と違って、「良くなるなら我慢しよう」とか、「診察台の上では良い子にするものだ」とか、「トリミング台の上でじっとしていたら、美しくなるんだ」なんて、これっぽっちも思わないのです。
ですから、初めての場所というのは、よほど幼い頃からいろいろな場所に連れていってもらい、トレーニングを行ってある子でない限り、動物にとってストレスになります。病気の子でしたら、なおさらです。


ですから、できるだけ診察では詳しくその子について今までの状態や性格などお話をお聞きしたいですし、例えばワクチンだったらそのリスクを接種前にお伝えしたり、できるだけ今何をしているのかをお伝えするようにしております。

少人数だからこそできる、アットホームで細やかな診療を志しているからです。

ですから、あまりどうぶつのことに関心がないような飼い主さまや、はじめから攻撃的な方、また、こちらのお話をきちんと聞いていただけないような飼い主さまには、正直こちらも疲れてしまいます。

獣医は、動物の何でも屋さんなんて言われることもあるくらい、爪切りなどのケアから、内科、外科(私はやらないけれど)、しつけ、食事のことなど、幅広い知識と技術をもって仕事をしています。
ただ、何でも屋さんでも、初対面でその子の今までと今をすべて理解し、飼い主さまのご要望通りにすべてを良くするのは、神様レベルの獣医師でないと無理だと思います。

だからといって、治療ひとつ行うのに全て同意書をいただくような獣医療もどうでしょうか。
飼い主さまと獣医の信頼関係が重要なのは、このためです。
よっぽどの悪徳でない限り、皆、調子の悪い子を良くしてあげたい、元気でいてほしいという願いに突き動かされて、動物病院で働いていると思います。そういう心がなければ、とても、やっていける仕事ではありません。
ですから、どうぞ、飼い主さまも、治療に協力してください。その子についてたくさん話してください。わからないことがあったら、遠慮なく聞いてください。
そこから信頼関係が始まると思います。

長くなってしまいましたが、どうぶつの治療もトリミングも、すべて人と人とのお付き合いです。
まだまだ未熟者ではありますが、精一杯、取り組んでいきたいと思っておりますので、ご協力お願いいたします。