ウィルだよ!

ウィルだよ!

2015年11月5日木曜日

うまくいかない時こそ

11月になりましたね。だんだんと、年末の雰囲気がしてきました。

育児とお仕事と、てんやわんやの日々ですが、おかげさまで元気に過ごしております。
元気と言っても、やはり初めてのことばかりの今年、少し疲れも出はじめたのか、多少気持ちの浮き沈みもありますが、生きてれば当たり前。みんな地球の上で生きているのだから、自然の影響を受けて浮き沈みするもの。

娘も3ヶ月になり、少しだけほっとできる時間もできたので、少し前を振り返ってみました。この数年は、私にとって全てが大きく変わる期間であったように思います。
結婚して、開業して、出産して、と、外から見たらきっと順調で不満のない道を歩んできたと思われることもきっとあるでしょう。
昨年は、自分を変える、人生を変える、という思いで、クリニックの開業を目指してここまで走ってきました。
人生を変えるなんて、大げさに思われるかもしれませんが、そう思わないと立ち向かっていけない自分の弱さと向き合って、毎日心の中で呪文のように繰り返しながら過ごしていました。

「乗り越えられない試練は与えられない」と言いますが、まさにその通りなのだと信じたいです。
行き詰まったとき、どうしてこんなことになってしまったのだというとき、不安なときは、視点を変えてみること。視点が変われば、困難が自分に気づかせようとしていたことが見えてきます。それが、すぐにではなく、後から気づくことになることもあるけれど。
ウィルが亡くなったことも、亡くなる前の葛藤も、決してまだ全てを消化できたわけではありません。獣医として、飼い主として、動物をどう治療するか、どんな最期を迎えさせてあげるか、そして自分の治療の手腕について。きっとこれは一生のテーマなのだと思います。
ウィルはその犬生まるごとで、私に様々なことを学ばせ、気づかせてくれました。
私はこれからもっと治療の技術、知識を磨いていかなければなりません。飼い主さんの心のケアも、それと同じくらい大事なことです。
ウィルから与えられた課題、私はそれに前向きに取り組んでいきます。

私たちが共に暮らす動物の一生は、とても短い。私たちの一生も、振り返ってみたらきっととても短いのでしょう。忙しない毎日の中で、イライラしたり先の見えない不安に押しつぶされそうになったり、私たちの感情はいそがしい。
でも、だからこそ、うまくいかないときも、その中で見つかる日常の幸せにしっかり目を向けたいものです。
生きててくれてありがとう。今日も一緒にごはんが食べられて幸せだね。そう心の中で(ときには声に出して)毎日を過ごしたいです。


↓先日私の兄の披露宴がありました。そのときちょっとおめかししたので^ ^
最近は親バカ写真ばかりですみません^_^;
クリニックでも、時折泣き声で飼い主様にはご迷惑をおかけしております。皆さまのあたたかいお心遣いに助けられております。ありがとうございます!