ウィルだよ!

ウィルだよ!

2016年12月31日土曜日

大みそかに。

今年もあと少しになりましたね。

皆さんにとって今年はどんな年でしたか。

私は、ご存知の通りの方もいらっしゃると思いますが、12月に入ってすぐ急性虫垂炎で手術、入院しました。
思えば、なって当然だったと思います。1週間ほど前から、隙間時間があれば横にならないと1日を過ごしきれない状態でした。仕事を少しペースダウンしないと、と思っていた矢先のことでした。
9月ごろから、このままではもたないな、と感じていましたが、診療体制や休みの見直しをする間も無く、とにかく毎日を無事に過ごすのことで必死でした。
きっと、なかなか休まない私に神様が強制入院!と言ったのでしょうね。
1週間ほどで復帰しましたが、ご予約いただいていた患者様、飼い主様には大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。

出産の時もそうでしたが、今回も、いろいろな方からあたたかい言葉をかけていただきました。
多くの方が、「長く診てもらいたいから、ゆっくりやっていってね」「自分の時間ももつようにしてね」など、あたたかい言葉をくださり、本当にありがたいですm(_ _"m)
たくさん差し入れもいただきました。娘にはクリスマスプレゼントまでいただきました^^ありがとうございました。


今回の入院を通して、クリニックのあり方の見直しをちゃんとしなければと考えました。
飼い主さま、患者さまに、私たちに何ができるか、すべきなのか。

今、私たちのクリニックは、夫と私と、手伝いをしてくれている母で運営しています。
私は、鍼灸•漢方治療を専門にしていますが、私の技量とクリニックの機器でできる範囲の内科的治療、予防医療、しつけのご相談なども行っています。
外科手術はしませんが、その代わり往診にも時間を問わずお伺いしています。
夫は、トリミングとしつけ、診療の補助を行っています。ですので、トリミングを専門に行っているショップさんよりも、お時間をいただくことも多いです。

本来は、これくらい患者さまが増えてきたら、まず動物看護師さんを雇って、さらにクリニックの規模を大きくしていくことを検討すべきなのでしょう。

ただ、夫と私の今の状態で、誰かを指導して育てていく余裕はありません。
育児でものすごいエネルギーを使うし、きちんと体制の整っていない今誰かに入ってもらったとしてもその人を不幸にするだけです。
私たちのやりたい診療やトリミングを、今は、こじんまりでも丁寧にやっていきたい。それが今の私たちの想いです。

そんな中で、患者さまにご不便をおかけすることもあります。お断りしないといけない場合もあるのは本当に申し訳ないですが、私たちからも飼い主さまにお願いがあります。

私たちは、予約制で全ての診療やトリミングを行っています。それは、具合の悪い子たちを待合室で長くお待たせしないようにしたいのと、他のどうぶつや人と接するストレスをできるだけ少なくしたいからです。
また、鍼灸治療や往診は時間がかかります。決して効率の良い診療ではありません。それでもそういった診療が必要な子たちを大事にしたいと思っていますし、誰かがやるべき仕事なのだと思っています。
ですから、お願いしたお時間に来ていただけないと、次の患者さまにご迷惑をおかけしてしまいます。ご予約に遅れる場合はご連絡をお願いします。

また、緊急の場合でも診療をさせていただいていますが、状態によっては設備・人員の揃った病院さんに直接行っていただいた方が良い場合もあります。
「うちの子の具合が悪いって言ってるのに、なんで1番に診てくれないの?!」と頭ごなしに怒る飼い主さまもいらっしゃいますが、うちは獣医師が私1人だけですから、もちろんすぐ診てあげたいですが、できることにも限界があります。他の患者さまも、順番を待っていらっしゃいます。どうしてもすぐに診てもらいたいのなら、どんな状況でもすぐに診てもらえるような緊急対応の先生がたくさん揃っている病院さんを、日頃から探しておくべきです。

また、緊急でなくても、こちらの休みの日や時間帯に診て欲しい、ホテルのお預かりやお返しをして欲しい(当然のように、できるわよねという態度で)と言われても、すみませんがそれは無理です。私たちにも家庭があり、体力が無限にあるわけではありません。夜中にチェックイン•チェックアウトしたいのなら、24時間営業のペットホテルを探してください。

お電話で、「うちの子がこんな症状なんだけど、大丈夫かしら?」と問い合わせされる方も多いですが、診ないでは何も言えません。特にそういう方は、普段うちにかかっていない方が多いです。かかりつけさんに、聞きたいことが聞けないからうちに聞くのでしょうか。専門家の意見が無料で聞きたいのなら、専門家の友達を作るべきです。私は、電話相談室ではありません。ご来院いただいている患者さまにとっても不公平になります。
お電話でのお問い合わせは、新規の方で当院での治療を受けてみたいけれど・・・という方や、継続治療の方に限らせていただいております。

待合室にたくさんの患者さんが待っていないから、普段そんなに待たないから、自分の都合の良い時間に合わせてもらえると思わないで欲しい。私たちは、裏で検査や薬の処方、入院患者さんの処置、その他いろんなことを行っています。

できるだけ、多くの患者さんに良くなっていただきたいし、トリミングやホテルをご利用いただいて本当に感謝しています。

私も親ですから、夜中に娘の具合が悪くなったときに#9119に電話して対応を聞いたこともあるし、自分が虫垂炎の時は、夜間救急にかけこみ、そのまま入院になりましたので、緊急対応してくれる病院のありがたさはよくわかります。
これは動物病院業界の、これからの課題でもあると思います。

ただ、近くでも、遠くからでも、私たちを信頼してきてくださる方々に、わたしたちのできる1番良いと思う診療やケアを行っていきたい。そのために、少しずつクリニックの在り方も変えていきたいと考えています。



12月は、私も大切に思っていた患者さまが相次いで亡くなりました。
ふたりとも、毎週鍼灸に来てくださっていた&往診で鍼灸をさせていただいていた患者さまでした。

ふたりとも、本当に病気が悪化するまで、その子たちらしく過ごせていたと思います。
きっと、飼い主さんたちに感謝いっぱいで、虹の橋を渡っていったと思います。

診療最終日に亡くなった子は、前日の晩に緊急で診させていただいたとき、もしかしたら、もう少しで命の灯が消えるかもしれない、という脉をしていました。

飼い主様のご希望で、無理な延命はしないけれど、痛みや苦しみをできるだけ取り除いてあげたいということで、いつもの鍼灸治療をすることになりました。

鍼灸をさせていただいて、苦しそうだった呼吸が、少し楽になってくれたようです。
その子は数時間後に、静かに息をひきとりました。

鍼灸中に、その子が何度か顔をあげてこちらをじっと見つめてくれました。
ほんと自分勝手な解釈ですが、「今までありがとね。アナタもがんばってね」とか、言われているような気がしました。

鍼灸治療をしていると、高齢の子を診させていただく機会が多くあります。
だから、お別れも多い。
友人よりもお会いする機会が多いですから、その子たちとお別れするのは、本当に寂しいことです。

でも、どんな子も、寿命が長かろうと短かろうと、大事にされている子は、皆闘病中でも良い目をしていると感じます。そして、お別れしてからも、きっと、また何らかの形で会えるのでしょう。

どんな命にも肉体的な終わりはきます。
だから、限られた命の中で、出会った子たちにはできるだけ良い犬生、猫生を送って欲しい、そう思います。そのお手伝いが、私のやりたいことであり、私のできる方法を、背伸びせず丁寧に行っていきたいと思います。


さて、来年の目標はどうしようかな!
目標とかいうと、私を知っている人は、「目標とかいいから、ちょっと休みなよ」と言われそうです。

来年は、自分と家族の健康を守れるように、自己コントロールをちゃんとできるようになります。

今年も大変お世話になりました。
皆さんにとって、2017年も良い年になりますように。





2016年11月9日水曜日

広い視野でみてみよう

こんにちは。
11月になりましたね!
10月までは、暑い日と寒い日が交互にあったりして、体調をくずしてしまう動物たちも多いようでしたが、皆さんのお家のコはどうでしょうか。

最近は、急激に気温が下がったせいか、腰痛や跛行(ハコウと読みます。あしをひきずることです)、咳やお腹の調子が悪いよ〜という子が多いですね。

そのためか、鍼灸治療のご要望も多く、新たに治療にいらっしゃる患者さまも増えています。
クリニックを始める前は、これほどまでこの地で鍼灸治療が早々に受け入れられるとは正直思ってもみませんでした。

施術を行っている自分は患者さまの変化が良くわかるので、本当に良い治療法なんだということがわかっていますが、ふだん鍼灸治療に馴染みのない方々には、なんだかうさんくさく、あやしい魔術のように捉えられることもありますので(苦笑)
何年かして、良さに気づいてもらえたらいいな・・・くらいの覚悟でいました。

それが、最近は、一般的な治療よりも、鍼灸治療(東洋医学的な治療)を希望される方のほうが多くなってきていて、お友達のご紹介やインターネットでの検索で、わざわざ遠くからもいらしていただき、本当にありがたいです。

獣医師の中にも、東洋医学をインチキだとみる先生もいます。
地元にかかりつけのある患者さまでも、うちで鍼灸治療をしているのをかかりつけの先生に言えない場合もあります。明らかに鍼灸治療で良くなっているのに、なんだかんだ理由をつけて偶然良くなったんだ、という先生もいるそうです。(そういう場合は、黙って聞いておくのがいちばんでしょう。笑)

鍼灸治療は、きちんとした中医学(中国医学)の理論が土台にあり、施術する先生方が使う経穴(けいけつと読みます。いわゆるツボのこと)にもひとつひとつ意味があります。
そして、経穴をつなぐ経絡(けいらく)があり、私たちのからだを構成している気(き)や血(けつ)が経絡上をぐるぐるとめぐっています。
その流れが滞ってしまうと、いろいろな不調や病のもとになります。

ストレス状態が続いていても、からだの不調につながるし
寒さの邪気(寒邪)が経絡上に侵入すると風邪をひいたりします。
中医学では、からだをひとつの生命体とし、それぞれの臓や気、血などがバランスを取りながら良い状態を維持していると考えます。


もちろん、鍼灸治療は魔術ではないので、
すべてが良くなる、不老不死になれるわけではなりません。
一般的な治療法(西洋医学)が必要な場合もたくさんありますし、歳をとるのはとめられません。

それでも、お薬を飲んで良くなったかなと思っても、やめたらすぐ同じ状態に戻ってしまったり、一般的なお薬や治療法ではなかなか良くならないな、というときは、そのコの体質や生活習慣を見直して、そこからじっくり治していく治療法が必要になってきます。

一般的な治療をしながらでも、鍼灸治療はできますし、併用することでより良い効果が得られる場合もあります。




前回、こちらのブログで体調が優れない内容を書きましたが、いろいろな方に反響があり、励ましてくださったり、私もそうだったよ、と共感してくださる方がたくさんいらっしゃいました。
驚きましたし、とても心強く、あたたかい気持ちになりました。
弱いところも、見せても良いんだな、と思いました。
人生の先輩方から、いろいろなアドバイスをいただけて、私は幸運だな~~と思います。

体調は相変わらず、絶好調とは言えませんが、まぁぼちぼち元気です。笑
もう少し、自己管理をしっかりしろよ、とのお達しなのかもしれません。


鍼灸治療にかかわらず、クリニックに多くの患者様、トリミングやホテルのお客様が来てくださるようになりました。
ひとりひとりに心をこめて、対応したい。自分の「気」が不足していることに気づきながらも、全力で仕事をしていると、そのうちからっぽになり、からだも心も動かなるシステムになっているんだと最近ひしひしと実感しております^^;

もちろん、中にはとんでもない人もいます。笑
皆が自分に良くしてくれるわけではないし、びっくりするようなことを言われることもままあります。


でも、すべてのことが、私に何かを学ばせようとしていることなんだと少しずつとらえられるようになってきたおかげで、
うまくいかないことも、自分を攻撃してくる人も、自分にとって必要な学びなんだと落ち着けるようにはなってきました。

まだまだ、勉強が足りない、もっと、いろんなコをよくできるように、自分を鍛えていかなければと思います。まだまだ発展途上です。
そんな私たちですが、これからもどうぞ、よろしくおねがいいたします。



先月、連休をいただいて、八ヶ岳のほうにプチ旅行に行ってきました^^
広大な景色や綺麗な自然を見るのは、やはり時々必要ですね。
良いリフレッシュになりました^^




娘も1歳3カ月になりました。お出かけ中は始終はしゃいでいました^^




2016年9月23日金曜日

元気でも 元気でなくても

こんにちは!

9月ももう終わりに近づいていますね。。
少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。
季節の変わり目で、体調を崩すワンちゃん猫ちゃんもいます。
季候の影響を受けるのは動物も人も同じですね・・・

ちなみに、私も、8月末からえらくひどい状態が続きました・・・(苦笑)

まず、親知らずの抜歯後の治りが悪く、痛いのなんのって・・・
2年前にも 上下同時に抜く大工事(?)を経験していますが
今回は、おそらく疲れで自分のコンディションが悪かったのと、
術後休まず仕事で話し続けてしまったこと(口を使うので傷口に良くない)が影響したようです。

さらに、歯が良くなってきたと思ったら、夫と二人で原因不明の胃腸炎にかかり、
初めて夫婦そろっての体調不良でクリニックを午後から閉めることになってしまいました。。。
食あたりか、何なのか。よくわからないけれどとにかく気持ち悪い!!水飲んでも吐く!そんな状態・・・
ご予約をずらしてくださった方々、ご迷惑をおかけいたしました。。

さらにさらに、娘が6日間高熱で夜看病&自分にも風邪うつる、と免疫力が回復する間もなく次々と邪気に侵されてしまい、今も若干フラフラしています(苦笑)

中医学(中国医学)では、自分の体内環境が調っていれば、外から入ってこようとする邪気を入れないようにすることができると考えます。

今回は
自分のからだの「だるさ」を抱えたまま、抜歯するというストレスを受けてしまったために、通常なら影響しない部分まで具合が悪くなってしまったのだと思います。
「未病(みびょう)」という状態だったのだと思います。

ワンちゃん・猫ちゃんでも、検査上は特別問題がなさそうでも
「なんとなく元気がない」「どこかわからないけれど痛そう」ということがありますよね。
(人でも、検査上は問題がなくても、自覚症状はある場合ってありますよね)
それは、この「未病」なのだと考えられます。

中医学では、からだとこころはもともとひとつ、「心身合一」という考え方なので、
からだの元気がなくなると、心も元気がなくなります。

私も、今回は持続的にとても痛い・だるい状態が続いていたので、
どんなに前向きになろうとしても、心の元気もなくなってしまっていました。
休みたいけれど、休めない。
元気をださなきゃいけないのに、元気がでない。悪循環。

そうしているうちに、心の元気がないと、どんどんマイナス思考になっていきます。

自分は何にもできていないんじゃないか、
育児も仕事も中途半端なんじゃないか…
と、ちょっと引きこもりたい気持ちになりました。

患者さん、飼い主さんと接している時は、気を張っているのでしっかりしゃべれて(?たぶん・・)いても、
ふと気が抜けるとからっぽのような虚しさに襲われてしまう。

こういうときって、出口がないんですよね。

こんな状態になって、どうしようもない自分と向き合うと、
そういえば、こんな状態には昔からちょこちょこなっていたなと思いだしました。

私は、朝がとても苦手で、毎日同じように通学したり、通勤したりするのが苦痛でした。
大学のときは、遅刻しないで一限目からちゃんと出られた方が珍しかったかもしれないくらい、
「毎日同じように」ができないことにいら立ち、苦しいと感じていました。
どうしたら、みんなそんなに淡々と毎日同じことを苦なく繰り返せるのだろう、とうらやましく思っていました。

私の周りにも、同じような人たちが多かったような気がします。(類友ってやつですかね)

そんなとき、中医学と出会って、「気」が流れること、滞ること、いろいろなことを知って、
自分のことも、まわりのことも、少しずつ理解できるようになっていった気がします。

私たちは、自然の中に生きているから、自然の影響を受けるのです。
調子の良いときも悪いときもある。
はっきりした理由はわからないけれど、元気が出ないときもある。

今までの時代は、白黒ハッキリさせよう、大事なのはスピードだ、という時代だったと思います。

これからは、違うと思います。


最近、飼い主様に貸していただいた本で、とても納得のいく部分があったので、紹介させていただきます。
前野隆司著 「無意識の整え方」 という本です。

本の中の対談の中で、稲葉先生という医師の方が、からだや病気の捉え方について語られています。
先生は、
病気が治るか治らないかが本質なのではなく、全体としての調和こそが本質である
バランスが崩れたとき、以前とまったく同じ状態に戻る、というよりも、別の新しい平衡状態へと移行する。そっちの方が「治る」プロセスの実態に近い
とおっしゃっています。
西洋医学は確かに役に立つ。(この先生も、東大大学病院の心臓外科の先生ですから、西洋医学のスペシャリストですよね。それでも東洋医学や歴史などにもとてもお詳しい。すごい!)
ただ、それだけに偏って、個々にもつ自然治癒力などを軽視してはいけないと。

面白いので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
ご紹介くださった飼い主様にも感謝です!ありがとうございます^^


なるほど、こういう風に考えたら、
皆同じ治療法で必ずしも良くならないのも納得できるし、それぞれが持っているもの(体質、性格、ライフスタイルなどなど)をみていかないと、本当の調和の状態には戻れない、そして、それらは人それぞれ動物それぞれで違うのだということがわかります。

だから私たちは、健康なときはそれを伸ばせるように調節していき、不調なときにはまたその時の調節(お薬だったり、運動だったり、ただひたすら寝るだったり)が必要なんですね。

私はたくさんのことを、娘からも動物たちからも教えてもらっています。

生きるって何、老いるって何、すごく不思議で、でも、それはこわいことではない。

元気がないときも、老いても、大好きだよ!って伝えてあげられたら良いですよね。

私も、一休みしようと思います(^^)そして、深呼吸です。


体調が戻ってきたので、10月からのキャンペーンも、準備していきます!
(本当は9月から始めようと思っていたのにすっかり遅くなってしまいました~~)
いろいろ、患者さんたちの役に立てるかな?ということを、企画中です^ ^




















お熱から復活して、元気になったよ♪

2016年8月5日金曜日

信頼できる先生に会えていますか

こんにちは。
またまたものすごす更新が遅れてしまいました(^_^;)

8月になりましたね!
私、昨年はちょうど8月の1ヶ月間産休をいただいていましたので、クリニックでの8月は2年目の今年が初めてです。
空を見上げると夏真っ盛り!というような雲がもくもくと…
「あ〜夏なのね〜」と感じます。
先日は、クリニックのある羽村駅周辺ではむらまつりがありました。今年は珍しく、晴れていましたね〜。外から聞こえてくるお囃子の音を聞きながら、私は診療、夫はトリミングをもくもくと行っていました。
途中で飼い主さんから、屋台の差し入れをいただいたりして!ありがとうございました(*^_^*)

私は暑いのが苦手なので(冬が好き)早く秋来い〜!!と毎日思っています…


さて、今日は、皆さんに、お聞きしたいことがあります。
それは、
「信頼できる先生に出会えていますか」
ということ。

ウィルどうぶつクリニックは、鍼灸治療を行っているため、
通常ではなかなか来ていただけないような遠方からも、定期的に通ってくださっている患者様が多くいらっしゃいます。(いつも、本当にありがとうございます。)
ここで言う、遠方というのは、お車でだいたい1時間以上はかかる距離にお住まいの方。中には高速に乗ってきてくださる方もいらっしゃいます。

やはり、それくらい遠いと、皆さんお家の近くにかかりつけ動物病院さんがあることが多いですが、私はそれでもかまいません。
鍼灸治療の腕を信頼してきてくださるのは嬉しいことです。

それと同様に、外科はこの病院さん、食事療法はこの病院さん、という風に、それぞれ皆さんいろいろなところへ足(肢)を運んで自分とおうちの子に合った病院さんを探されています。

ただ、複数の動物病院さんに行かれたことのないような方は、まだ、自分たちにとって何が必要なのか、どんな病院さんがあるのか、気づかれていない方も多いように感じます。

動物病院も様々です。
それぞれの病院のポリシーも違いますし、先生の得意分野も違う。
人のお医者さんは、内科、外科、歯科、眼科、耳鼻咽喉科、心療内科・・・などという風にきっちり分かれていますが、動物病院の現状は、ひとつの病院でほとんどの科を診てくれることが多いと思います。(動物病院でも、だいぶ専門化が進んでいますので、総合病院に専門の先生が複数いる場合もあります)

ですから、もし、今の病院さんに、「?」と疑問に思うことがあれば、まずその疑問を先生やスタッフに聞けるかどうか、試してみましょう。もしそれができない雰囲気ならば、他の病院さんに、試しに行ってみるのも良いかもしれません。

例えば私たちのクリニックは、獣医師は私一人で、ご予約制をとらせていただいているので、「いつでもすぐに」というわけにはいきませんが、待ち時間が少ない分、具合の悪いコが待合室で長く待つこともあまりないですし、他のワンちゃん、猫ちゃんが苦手なコでも安心して来ていただけます。

また、特別往診の時間を決めているわけではないので、私がクリニックに不在の時間もありますが、事情があって連れてこられない子たちの往診には割とフレキシブルに伺うことができます。

トリミングも同じで、夫が一人で行っておりますので(診療の補助もしてもらっています)、1日に何頭もバンバンこなすことはできませんが、そのコの体調に合わせて、他のコが苦手なコたちも安心してトリミングを受けることができます。

このように、それぞれの病院の良い所、足りないなと思うところを総合的に判断して、ご自身が安心できる病院さんをいくつか探しておくのが良いと思います。
その代わり、必ず、飼い主さまも、おうちのコの状態や、出してもらっているお薬などは把握しておく必要があります。

それから、、
私がとくに大事だと思うこと、
それは、おうちのコの最期のときになったときに、飼い主さまが、心から相談できる病院さんであるかどうかです。

どうぶつはとくに、自分たちがどうしてほしいかを言えません。(言っているのだろうけど、特殊な能力がないと、きちんと正確には理解できないでしょう)

もう、これ以上の治療を望んではいないのではないか。

私が、無理をさせてしまっているのではないか。

本当はもっと、こうしてあげたら嬉しいのではないか。

重病のとき、寿命のさいごの方のとき、
飼い主さまが思い悩まれることは多くあります。

そんな時に、おうちのコにとってどうしてあげたら良いのか、本当に正しいことは分からないかもしれないけれど、腹を割って話し合える先生がいてくれたら心強いと思います。

最近は、ペットロスで大変な心の苦しみを抱えてしまう飼い主さんもいらっしゃいます。そういった飼い主さんの心のケアをする専門のセラピストさんがいる病院さんもあります。

私は、セラピストではないけれど、おうちのコの最期の大事なときを、飼い主さんができるだけ納得して、向こう側の世界に送れるような診療をしたいと思いますし、飼い主さんの心の支えになれるような、そんな存在になれるように努力していきたいと思っています。
言葉にするとなんだか大層ですが、どんな状態になっても愛をもっておうちのコに接せられるように、私も一緒に考えながらお手伝いできたらいいなと思っています。


私もママになって1年が経ちました。
この1年だけでも、母親になってみての自分の心の弱さや、体力のなさ(苦笑)という向き合うのが少々つらい部分や、いつも自然に支えてくれている夫や家族、飼い主さんたちの存在のありがたさ、いろいろなことに気づき学ばされているなぁと感じます。
いつも温かい言葉をかけてくださる皆さんに、感謝申し上げます。

1歳のお誕生日は案の定というか、、熱を出してしまいましたが、おかげさまで元気に成長しております!

























2016年6月8日水曜日

趣味の本棚みたいになってきました~

東京も梅雨入りしたそうですね。気づいたら、天気予報に雨マークが増えていて・・・

地味に更新しているこのブログも、読んだよ~と声をかけていただけることがあり、嬉しいです^^

前回、臨時休診を増やします、という内容で書かせていただきましたが、
思ったよりも反響があり、
休むときはしっかり休んでね、長く続けて欲しいからね、
というお声をいただきました。

私はクリニックで、「先生」として働いていますが、飼い主さんたちは私よりも人生の先輩である方のほうが断然多いですので、
きっと見ていて「大丈夫かしら」と思われることもあるんだろうな~と時々思います(笑)
(治療のことで大丈夫かしらと思われてはどうしようもないので、そこはしっかりやりますよ!)

多くの方々から見たら我々みたいなワカゾウに「先生」と声をかけてくださって、信頼してくださるのは、本当にありがたいことです。
本来だったら、「先生」が例えば体調などを心配されるなんて、ない方が良いことなんだと思いますが(笑)、そんな「先生」がいても良いのかな、なんて思ったりもします。

「先生」と「飼い主さん」も元々は人対人ですから、お互いに思いやる気持ちがあったら、素敵だなと思うのです。
だからこそ、飼い主様へも敬意を持って接したいと思っています。


小さいことですが、そんなところから、誰かの気持ちが少しあったかくなったり、ゆるんだりしたらいいなと思っています。


人の持っている課題みたいなものは、人それぞれです。
その時その時で違うし、人によってレベルも違う。

私が今与えられている課題も、きっと少しずつでも失敗しながらでもクリアしていけたらきっと次のステージに行けるのでしょう。

そしたらその時、その課題に取り組んでいる人の役に立てるかもしれないし、自分ももう少し成長しているのかもしれません。

とにかく、今の自分の宿題みたいなものを、楽しみながら解答していくしかないんだな、と思います。


さて、クリニックの更なる改善・前進に向けて、いろいろと思案中です!

まず、ホームページをもっと見やすくしたいと考えております。
手づくりなので、至らない点も多々あると思います。
もし、もっとこうしてほしい!ということがありましたらご意見いただけたらと思います。

クリニックでも、お配りできるミニ予定表などをご用意したいと思っております。もう少々お待ちください。

鍼灸治療やトリミングの技術もさらに向上していきたいと思っております。
最近は、口コミでご来院してくださる方も増えていますので、ご期待を裏切らないよう、誠意をもって鍼灸やトリミングを行っていきたいと思います。




クリニックでは、
新しい写真集を入れましたよ!

岩合さんの、猫の写真集です。


岩合さんの写真、好きです^^
待ち時間のおともにぜひ!








2016年5月24日火曜日

☆臨時休診が増えます☆

またまた、更新が遅くなってしましました!!

なんだかもう、初夏の暑さですね・・・

ワンちゃん猫ちゃんも、季候の変化で体調を崩す子もでています。

もうエアコンをつけないと!というお家もありますね。

さて、5月ももう終わりに近づいていますね。

ウィルが亡くなって1年が経とうとしています。

こんなに時間の流れが速く感じるのは初めてかもしれません。

大学生の頃は、周りの友達が「まだ学生でいたい」と言っている中、私ははやく卒業したくてたまりませんでした(笑)

確かに、学生の方が気楽だし、責任もないし、、ラクだったかもしれないけれど、、
私は、やるべきことが分かっている、やるしかない!という今の方が、若干ラクです。

私にとっては、「自分はどうしたいのか。何をすべきか」ということがはっきりしていない方が苦しいのでした。ですから学生の時の、獣医師にはなるけれど、どんな獣医師になりたいかわからない・・・という時よりも、今、「クリニックをもっとこうしたい!」「患者さんを良くするためにもっと技術をあげたい!」「飼い主さんにもっとリラックスしてもらうためにはどうしたら良いか?」と考えている方が良い時間なのです。

ただ、お腹に娘を抱えながらの開業準備からウィルの看取り、産後1ヶ月で復帰、授乳、夜泣きとの闘い、今再びのクリニックの繁忙期(忙しいのは、本当にありがたいことなのですが・・・)と続き、今自分のからだがいっぱいいっぱいの状態になりつつあります。

乳飲み子を抱えながらの経営&フルタイム診療は、物理的&精神的に、やはり無理があったのか・・・と時々弱気になります。もう産後の身体から脱していてもおかしくないのに、身体がめっちゃキツイ(笑)

・・・なんだか愚痴っぽくなってしまいました。すみません。


いろいろな方から、少しお休みを増やしたら、と提案していただきました。

先生が倒れたら、これからずっとお世話になりたいと思っている私たちが困るよ~とお気遣いいただきました。恐縮です。。

本当は、もっとバリバリ働きたいし、でも、もっと、娘とも一緒にいたいし。私はとても贅沢です。
保育園で、娘のお爪切りをまめにしてあげてくださいと言われただけで、子供の爪切りもちゃんとできていない私はなんてダメな母親なんだろう!!と自分を責めてしまいます。

読んでいる本にも、女性は、罪悪感のコントロールが一番難しい課題だと書いてありました。

自分では精一杯やっているつもりでも、クリニックで心無い言葉をぶつけられたりしたときは、こちらも本当に憔悴してしまいます。

こんな状態では、本来もっていた、「もっとこうしたい!」というプラスのエネルギーが出せない!クリニックも負のオーラをもってしまう!そう思いました。

ですので、これから臨時で、お休みを増やすことにさせていただきました。

本来は、患者さま・お客様が増えたらスタッフを増やし、病院を大きくし、迅速に!サービスも更に広げて!対応させていただくのが一般的だと思います。

私たちはどうしたいのか、考えた結果、今は、できるだけ飼い主様・ワンちゃん、猫ちゃんとの距離の近さを保ちつつ、丁寧に対応できるクリニックでいたい。飼い主さんやワンちゃん、猫ちゃんがリラックスできる空間でいたい。そう思いました。

今まで通りのご対応ができない時もあるかもしれません。もし、お気付きのことがあれば、お伝えいただけたらと思います。初心を忘れず、自分たちにできる私たちだからこそのクリニックの雰囲気を大事に、日々のお仕事に向き合っていきたいと思っています。


























↑先日一緒に出勤したときの様子。保育園がお休みのときは出勤することがあります。
パパの抱っこひもでご機嫌です♪
そろそろ10カ月になります

2016年4月14日木曜日

新しい季節

こんにちは。
またまた更新がすっかり遅くなってしまいました。
これからもう少しこまめに書きたいなぁと思っています(^_^)

4月に入り、娘は保育園に通い始めました。始めは1時間(ママと一緒)、次の日は1時間(ひとり)、その次は離乳食…という風に、少しずつの慣らし保育は、ワンちゃん猫ちゃんの「慣らしペットホテル」と同じだなぁと笑
急激な環境変化は、赤ちゃんにも動物にも負担になりますよね。
ウィルどうぶつクリニックでは、ペットホテルをご利用いただく場合、始めに診察やトリミング、日中お預かりなどでクリニックに慣れていただく時間を設けて、そこから徐々に本番に向かうように「練習」をお願いしています。
おかげさまで、ホテル中に体調を崩す子は今のところおらず、皆さんだいぶ快適に(?笑)過ごしてくれているようです。

クリニックは、おかげさまで新しい患者さまやお客様が増えています。
ただ、ご予約制でのご対応のため、本当にやむおえず当日の急なご予約をお断りさせていただく場合も出てきました。
本当は、皆診てあげたい。
でも、鍼灸治療には時間もかかるし、初めての場合は尚更、お時間をいただいて丁寧にカウンセリングを行っておりますので、適当に切り上げて次にいくことはできない。
診療の質を下げずに、より多くの患者さまを診させていただくにはどうしたら良いか、いろいろと考えております。

スタッフ(というか、私たち夫婦)の体調も、診療やトリミングの質に関わりますので、本当は朝から晩までバンバン働きたいけれど、最近はお昼休みも取れない日が増えてきました。
今後、定期的に半休などをいただくこともあるかもしれませんが、どうぞご理解とご協力の程、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

忙しくても、飼い主様の、おうちの子達を心配する気持ちに寄り添えるような診療をこれからも心がけていきたいと思います。
私も、娘の具合が少し良くないだけでもすぐ心配になるし、お医者さんに診てもらうとほっとします。そんな気持ちを、日々自分も忘れないようにしたいです。


今日は羽村のチューリップまつりに行ってきました(^^)



満開の時に行けました☆
パパ、いつも私たちに付き合ってくれてありがとう!

2016年3月10日木曜日

無事1周年を迎えました!

またまたご無沙汰してしまいました!
先月2月20日に、ウィルどうぶつクリニックは無事1周年を迎えることができました!


ここまで来られたのも、ひとえに皆さまのおかげです。いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。

1周年を迎え、クリニックにも新しい患者さまやトリミングのお客様も多くいらっしゃっています。
ありがたい限りです。

開院する前は、この地域で本当に鍼灸治療や、私たちのような診療・トリミングのスタイルが受け入れられるのか、不安もありました。

ただ、自分だったらこんな動物病院に行きたい!と思うことを地味に、地道に考え実践してきたことが今、じわじわと求められ、受け入れられてきている・・・と実感しています。

鍼灸治療は問診にも治療にも時間がかかりますし、決して効率の良い診療とは言えないと思います。ただ、それが必要な子たちは確かにいるし、それで良くなってくれている子も確実にいる。

トリミングは、夫がひとりで行っていますので、診療の補助もしながらで、1日に何件もこなせるわけではありませんが、一頭一頭丁寧に行っていますので、
「ここなら怖がらずにトリミングしてもらえる」とか、
「シャンプーの持ちが違う!」
とおほめの言葉をいただくことも増えてきました。

もちろん、まだまだ未熟な部分も多く、改善していかなければならない点も多々ありますが、それでも、まず1年、クリニックを私たちらしい場所につくってこられて良かったと思っています。

今後も、さらに良いウィルどうぶつクリニックを目指して、夫婦で力を合わせていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


クリニックでは、1周年記念のキャンペーンを開催中です!

トリミングやペットホテルご利用の方はくじ引きも!














私たちの方がドキドキ楽しんでしまっています(笑)

お花やお菓子もたくさんいただきました^^
















どれも素敵♪
さらに、新しい鉢に植え替えてくださる飼い主さまもいらっしゃって・・・お花に良い未来を与えてくださってありがとうございます!!感謝感謝です。






















こじんまりとしてますが、商品棚もつくってみました☆
おススメの品などを置いています!


私は院内のプチセミナーも開催したりしています。
意外と反響がありまして・・・今後も定期的に開催していきたいなぁと思っていますので、今回参加いただけなかった方も、ぜひまた次の機会にご参加ください!


2月のお休みに、娘を連れて初めての小旅行に行ってきました。

















とても楽しい時間を過ごすことができました♪


3月末からは、今年も予防や健康診断のキャンペーンを行います!
またぜひブログもみてくださいね☆(更新がんばります・・・)

2016年1月31日日曜日

もうすぐ1周年


またまた更新が遅くなってしまいました!
今更ながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)

あっという間に1月も終わりですね!
おかげさまで、ウィルどうぶつクリニックは2月20日に1周年を迎えます。
ここまで来られたのも、支えてくださった飼い主様方のおかげです。本当にありがとうございます。
これからも、どうぶつたちや飼い主様のお役に立てるように日々精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!



1月は雪が降ったり、気温の上がり下がりも激しくて体調を崩される患者さんもいらっしゃいました。
どうぶつもお歳になってくると、今まで平気だったこともできなくなったり、体調を崩しやすくなったりします。
例えば、遠出のお出かけで疲れやすくなったり、寒いとすぐお腹を壊すようになったり、トイレを失敗してしまったり…
白髪は増えたけど見た目は変わらず可愛いまま、ずっと子供のようなあどけない目つきをしていますから、どうぶうの歳を実感するのって、体調を崩したり、突然歩くのを嫌がったり、そういうときなのではないでしょうか。
漠然と、この子が歳をとったらどうなるだろうと思いつつも、日常の中で心の準備をしておくというのはなかなかできないものです。

そこでクリニックでは、1周年を記念して、飼い主様向けのプチセミナーを開催することにしました!
「どうぶつが歳をとるとどうなるの??」
「どういうことに気をつけていったら良いのかな??」
などなど、お話させていただく機会を設けようと思っています。
詳しい日程などは追って掲示させていただきますので、ご興味のある方はぜひご参加くださいね☆

他にも1周年記念企画をいろいろと練っております!こちらもお楽しみに!


歳と言えば、先日の雪の日、私も30代に突入いたしました。祝30周年(笑)
ケーキでお祝い
母には心ばかりの花束をプレゼントしました。産んでくれてありがとう、30年間心配かけてごめんねの花束です。


娘も6ヶ月になりました。時が経つのは早いですね〜!

☆2月3日(水)〜5日(金)は臨時休診とさせていただいます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。