ウィルだよ!

ウィルだよ!

2017年12月18日月曜日

無事…

12月15日、おかげさまで無事出産することができました^^
母子ともに元気です。
妊娠期間中は、たくさんの方から応援していただき、とても心強かったです。ありがとうございました!
結局入院する前日までクリニックに出勤していましたが、安産だったことに感謝しています。

今回、妊娠出産を通して、命の強さ、自分の弱さ、家族の大切さなど、いろいろなことに改めて気付かされる日々でした。思うようにならないこともある。でも、自分の気持ち次第で前向きに捉えることもできる。今年感じたいろいろな気持ちを忘れないように、これからの毎日を大切に過ごしていきたいと思います。

詳しいお休み期間が決まりましたら、ウェブサイトにもアップしますのでもう少しお待ちください^^

2017年12月8日金曜日

そろそろ・・・

妊娠38週になりました。
ここまで無事に妊娠継続できたこと、仕事を続けられたことに感謝です。
予定日(21日)を言うと、「まだ居るの?!」と驚かれる飼い主さんもいらっしゃいますが、上の娘の時も本当にギリギリまで診療をさせていただき、予定日より10日早く生まれてきてくれました。今回はどうなるかな…と今か今かとやや身構えながら毎日を過ごしています。
実は昨日、一度入院して帰ってきました。今日はコンディションが悪く、ご予約いただいていた患者様にはお休みをいただいてしまい大変ご迷惑をおかけいたしました…。

患者様、飼い主様には今回もご不便、ご迷惑をおかけするにも関わらず、温かい励ましの言葉をたくさんいただき、私は本当に恵まれているなと日々感じております。
世の中では、マタハラ(マタニティハラスメント)で苦しんでいる人も多くいると思います。おめでたいことのはずが、妊娠期の体調の変化や精神面の不安定さで全然幸せに感じられない人もいるし、更に例えば職場で、上司や同僚から心無い言葉を浴びせられたらどんなに辛いでしょうか…それが身内だったら尚更だと思います。お互いにもう少し、他人の痛みを想像できたら、世の中もうちょっとギスギスしないで済むのになと思います。

私は、自分が働けない分は(もちろん患者さんたちにも迷惑をかけるけれど)自分に跳ね返ってくるという不安はありますが、来てくださる飼い主さん達が気持ちの優しい方が多く、そういった面では本当にありがたいなと思います。
もちろん、中には「うちの子診れないってどういうこと?!」と怒る方もいらっしゃいますが…(^^;診療をできるだけ行いたい性分の私は、本当は皆診てあげたいけれど、産後元気になってから良くできるようにお手伝いするから、待っててね…!(;_;)という気持ちで今は私も耐えています。


妊娠を通して、命に関わることすべてに、「普通は」とか「当然」ということはないんだと改めて感じます。
「当然妊娠する」、「普通に育つ」、そんなことはどこにもないんだと。「平均」はあるかもしれないけれど、個々を見てみたら、「これが基準」なんてないはずですよね。
だからこそ、今自分の手元にある幸運に感謝しないといけないんだなと感じます。
私は、鍼灸治療をさせていただくのでお年寄りのワンちゃんネコちゃんを診させていただくことが多いのですが、
もちろん「平均寿命」はどの犬種、猫種にもあるわけですが、それとその子その子を比べるのは違うと思います。生まれつき体が丈夫で、特別なケアがなくても長生きの子もいる。若いころからどんなに気を付けていても、早くに病気で亡くなる子もいる。
お年寄りのワンちゃんネコちゃんがお家にいる方は特に、お隣のワンちゃんやネコちゃんと元気さを比べてしまったり、年齢を比べてしまいがちですが、どうかその子の今の姿を大切に、「今、一緒に生きてくれてありがとう」という穏やかな気持ちを、時々思い出してほしいなと思います。病気や不調がどうしても目につきがちですが、本当に大事なのは楽しく過ごせた時間を持てたことなのではないでしょうか。

そこから、この子が過ごしやすいようにこれからうちできることは何だろう?と考えていきましょう。ご家庭によってできることは違います。それでも、できることをやってもらい、大事にされた子たちは最終的に絶対に幸せに旅立っていけると思います。



先日、いつも鍼灸治療に来てくださる患者様の飼い主様に、とっても素敵な贈り物をいただきました。ハワイのレイで、妊婦さんには安産祈願の意味で輪になっていないものを贈るそうです。生まれる前から祝福してもらえるこんな環境はなかなか無いと思います(;_;)嬉しかったのでご了承を得て写真を載せさせていただきました^^

他にも、体に良いからと手作りの野菜ジュースや農園で採れたお野菜、果物、それにお菓子やお茶などたくさん差し入れをいただき、私もお腹の子も順調に体重が増えています。笑

お休みの期間が決まりましたら、来てくださっている皆様にはお葉書でご連絡いたします。寒い季節ですので、どうか皆元気で過ごしてね!!と毎日思っています。
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2017年9月2日土曜日

こんにちは。
暑い日が続いていましたが、ここ数日は少し涼しく秋の気配も感じられるようになりました。皆様、おうちのどうぶつたちはいかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで、わたくしもつわりの一番ひどかった時よりも元気に過ごせております。
それでも娘の時よりも、セーブしないといけないよ・・・と体が言っていますので、診療時間は短くして行わせていただいております。

前回のブログでは、いろいろな方から反響があり、
facebookや個別のメッセージ、ご来院いただいたときに直接、たくさんの励ましのお言葉をいただきまして、どうもありがとうございました。

本当に心強く、心温まりました。人のご縁に感謝です。

きっと、「これは・・・」と不快に思われた方もいたのではないでしょうか。人の感じ方は人それぞれですので。
でも、心無い批判などは、ひとつもありませんでした。
我慢してくださった方にも感謝です。笑

私たちは、普通の動物病院とは少し違うかもしれないし、とことん便利な存在ではないかもしれません。
それでも、自分たちならではの診療やサービスを忘れることなく、また、同じことを繰り返すだけではなく、磨いていきたいと考えています。
もし何かお気づきの点がありましたら、遠慮なく言っていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

最近、自分の体調なども一定しなかったり、妊娠や出産、ライフスタイルの変化や心の持ち様の変化などを通して、
できることはできる、できないことはできないんだと改めて感じる日々です。

鍼灸をやっているから、ということもありますが、最近特に、ご相談されることが多いのがシニア犬、シニア猫ちゃんの最後迎え方、というものです。

シニア犬、シニア猫ちゃんたちと暮らす中で、なんとなく不安なこと、こわいことって何でしょうか。
元気でなくなってくることでしょうか。
苦しいのを見ることでしょうか。
当たり前ですが、どうぶつは誰でも歳をとります。
あっという間の時もあるし、ゆっくりの時もある
それは、どの子も平等にそうなっているものです。
私たちは全てをコントロールすることはできません。

適切な所に通い、適切な治療を受ければ治る病気もあります。
でも、老いは病気ではありません。

どうぶつたちは自分の不調や病気や老いでもって、私たちに
生きるってこういうこと
死ぬってこういうこと
それを教えてくれているのだと思います。

お別れすることはもちろん悲しいことです。
でも、どうぶつが自分の寿命を全うして死ぬこと自体は悪いことではありません。
それが突然死というかたちでも 病死でも 老衰と言われても
ある一定の年月を生きてきたどうぶつにとってはどれも寿命だと思います。

さいごまで 幸せに生きてほしいというのは当然です。
痛みがあるなら鎮痛剤が必要な場合もあるし
どうしても眠れないなら睡眠導入剤が必要になるかもしれません
私は必要と判断した場合はステロイドも処方します。

鍼灸治療は、お薬が必要な場合でもお薬を減量できたり、
いつも病気と闘っている体をストレスから解放してあげることができます。

今一度、私たちがどうぶつを家族として迎え入れられる喜び、過ごせた年月のありがたさに目を向けたいものです。

どれだけ長生きしたか、だけではなく
それぞれのご家庭で どのように過ごせたか、それが大事です。
寿命というものだけに執着しない心を持てたらよいですね。




2017年6月24日土曜日

つわりは病気じゃないけれど

皆さまにお伝えし、お詫びしないといけないことがあります。

わたくし、現在二人目を妊娠しております。

今回は娘のときよりも、超初期からつわりがひどく、
2か月以上経った今でも体調が優れない日が多く、
現在診療時間を短くして診療を行わせていただいております。

開院当初から通院してくださっている患者さま、飼い主さまには、
娘の出産時や、昨年末の虫垂炎での緊急入院など
おいおい、大丈夫かい・・・という状況がこれでもかと続き、
ご心配、ご迷惑をおかけしてしまっていることを心よりお詫び申し上げると共に
あたたかい励ましの言葉をいただき
感謝の気持ちでいっぱいです。

今回このことを、今書くべきか書かざるべきか・・・とても迷いました。

妊娠・出産はプライベートなことですし、
必ずしも多くの人にとって幸せな話題とは限らないからです。
世の中には様々な事情の方がいます。
不妊治療をされている方も、望んだけれど授からなかったという方も
子供を亡くされた方も・・・その他いろいろな方がいます。
つわりがひどくて・・・という話題は
そういう方達にとっては幸せ自慢になってしまう可能性もあります。

また、そんな状態でうちの子を診るなんてこの先生大丈夫なのかしらと
心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
(念のため書きますが、診療・鍼灸の質を落とさないよういつも以上に集中して診させていただいているつもりです)

ただこの半端ないだるさと嘔吐・嘔気はとても自分でも気づかないフリをして
やり過ごせるレベルではありませんし
本当に申し訳ないのですが、本日はどうしてもご予約がいっぱいで診させていただけませんとお伝えしないといけない状況で、
事実2~3週間前からのご予約でいっぱいという中で
今の体調不良の状況をお伝えしなければと考えました。

自営なんだからテキトーに休めばという方もいらっしゃるかもしれませんが
今日診させていただかなかったら
来週はもう会えないかもしれない
そんな患者さまも少なからずいらっしゃる仕事です。

病院開いてるんだから子供産むなんて無謀だという同業者もいるかもしれませんが
そこは人の家庭の問題なのでほっといてください。

100人いれば人の事情の捉え方はそれぞれです。
相手の気持ちを想像したり共感するよりも 批判することの方が簡単です。
とくに批判が得意な人は
自分が同じことを言われたら キレたり ものすごく落ち込んだりするのに
人の痛みには鈍感です。

逆に、何でこんなに良くしてくださるんだろうという
とても心のあたたかい方もたくさんいます。

これならつわり中でも食べられるでしょうと 新鮮なお野菜を持ってきてくださったり
搾りたての野菜生ジュースを持ってきてくださったり
フルーツゼリーの差し入れや
夫、がんばれと 夫用のお弁当をつくって持ってきてくださる方もいらっしゃいました。
涙が出ました。

私には、家族を守っていく、病院をやっていくというプレッシャーはあるけれど
こんな心優しい方々がいて
優しい夫がいていつも助けてくれて
実家が近くにあって母が手伝ってくれて
娘も保育園に通えている。
本当に恵まれていると思います。

娘の出産のときは
私の産休:1日 育休:31日 でした。
今回も同じようにできたら良いですが
できるだけご迷惑をおかけしないよう前もって治療方針を各々ご相談させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。


つわりは病気ではないけれど、
いつかは終わるとわかっていても、

毎日毎日、ノロウイルスに常にかかっているかのように気持ち悪い→トイレに行って吐くの繰り返し。吐くものがなくて血も出る。
いつも38℃以上の熱があるようにだるい。
寝たいと思っても、とめどなく吐き気が襲ってくる
(それでも仕事には行かなければならない・・・)

そんな風に過ごしていたら、気持ちも病んできます。

「赤ちゃんが元気に育っている証拠よ!」とか
「マタニティライフ楽しみましょ!」とか
そういう前向きな言葉なんて何一つ心に響かず

「もっと酷い人はずっと入院しなきゃならないのよ」とか
「私の時はもっと○○だった(大変だった的な内容)」とか言われても
そういうこと言うなら黙っててくれた方がマシだし・・・と思うだけです。
人の辛さなんて人それぞれなのだから。

もしあなたの職場や身内につわりで(つわりでなくても体調不良で)苦しんでいる人がいたら、
お願いですからそっと見守って できるなら手を貸してあげてください

もしあなたがあたたかい心を持つのがムリそうなら
とりあえず何も言わず自分にできることをやってください。
いじわるしても何のためにもなりません。

動きたくても動けないのです。
前向きになろうとしてもなれないのです。
そんな自分が情けなく
上の子のお世話はおろか自分のことさえロクにできなくなる自分に
本当に嫌気がさしているのです。

そしてこれから子供を持つかもしれない方
あなたの妻、彼女は
ホルモンバランスの大変化のせいで
ものすごくイライラしているかもしれないし
ワケもなく不安になって毎日泣いているかもしれないし
上の子のお世話は全部あなたがやらなければならないし
相手がずっと吐いていてトイレは使えないかもしれないし

あなた方にとって「これは夫婦の危機なんじゃないか」と思うほど
(産後の授乳期、赤ちゃんが寝ない!!ときの寝不足でもそういうことが起きますが)
疲れも溜まりストレスも溜まっているかもしれませんが

あなたのパートナーは体の中ですでに人1人を育てているのです。
命がけです。

「オレだって仕事で疲れてるんだ!!」とか
余計なことは1ミリも言っちゃいけません。
夫婦関係で今がんばらなくていつ頑張るんですか。
仕事を頑張るのは当然です。
でも今はフツーに頑張れば良いのです。
きっとまた仕事にとことん打ち込める日が来ますから。(と、私は自分に言い聞かせています)

こんなリスクを背負いながら(仕事のことも、家計のことも・・・)
それでも子供をもつって何だろう・・・と
それはまたテーマが変わってしまうので置いといて

とにかく
子育てがリスクにならない社会で
もう少しお互い思いやりが持てる社会になっていけば良いな・・・
と思っています。

長くなりました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



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2017年3月10日金曜日

祝☆2周年



おかげさまで、ウィルどうぶつクリニックは、2月20日で2周年を迎えることができました。

本当にいろいろなことが起こった2年間でしたが、様々な方(そしてどうぶつたち)に育てていただき支えていただいてきた2年間です。これからも、柔らかい思考・姿勢を持つように気をつけ、私たちらしいクリニックをつくっていきたいと思っております。

今、感じていることは、私たちがやるべきことは、患者さまにとっての便利さだけを追求するのではなく、質を高めていくこと、そして、総合的に患者さまが調和のとれた生活を送れるような
診療やトリミングを行なっていくことだと思っています。

ご不便に感じられることあるかもしれません。
ですが、私たちは私たちにできることを日々丁寧にやっていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

春の健診や予防のキャンペーンのおハガキを出せたところまでは良いものの、
毎日ほぼ体力を使い果たし、帰ってから娘のお世話と夜泣きに「いやここでやつ当たったりしたら本末転倒なのよ」と自分を制し、夜な夜な院内掲示や資料作成をパソコンでぽちぽちと‥
目の下の2頭のクマはどっしりと腰を据えている毎日です。
でも無理するとまた入院しちゃうのでくれぐれも気をつけますm(_ _)m


さて、先日、私の敬愛する師匠たちも集まられる中医学の研修会「師温会」に参加してきました。
いちばんはじめに参加したのは、大学5年生のときのこと。まだ中医学のことなど、なーーーんにもわからなかった私のような存在をあたたかく受け入れてくださり、基礎から教えてくださった師匠はじめ大先生方との出会いで、今の私があります。

先生方の素晴らしいところは、年輩だからとか、名声や、収入があるからとか、男だからとか女だからとか、全くそういうことを感じさせない寛大さ。ご自身たちのもつ技術や知識を人のため、どうぶつたちのために使っていらっしゃるところです。

産前から久しぶりの参加でしたが、今回もあたたかく迎えてくださり、大変勉強になりました。また参加したい!
そして、先生方に胸を張ってお会いできるように私も努力します!



3月8日は国際女性デーでしたが、やはりまだ、女性は生きづらい時代なのではと思います。

こういう話題に対して、人の意見にすごく攻撃的な人もいるけれど、私の感じていることを書いてみたいと思います。どちらかというと、日本の、同世代向けです。


どうやったって、男と女は違う。同じだったら面白くない。でも、女であるということを、私たちはもっと前向きに捉えないといけない時に来ていると思う。

ホルモンバランスですごくつらくなることもあるし、妊娠出産、不妊‥命がけのことが女の体にはたくさんある。
それだけで、普通に仕事をするのだって大変。いわゆる  普通  に生きていくので精一杯な人もいる。
でもその分、つらそうな人の気持ちがわかるようになる。あたたかみのある人間になる。

皆違うのだから。人と同じようにしろっていう世間の空気なんてくそくらえだ。

親とも違う。
親世代の考える 男とは 女とは なんてもう通用しない。
育ててくれたことへ感謝はする。でも
同じように同じだけお金を稼いだら認められるわけではない。
男だからってひとりで家族を支えなきゃいけないわけじゃない

子供を産んだから一人前というわけでもない

子供を産んでも、コドモのままの大人もいる
子供を産まなくても、家族や社会の役に立っている立派な人たちもたくさんいる


友達が言ってくれたのは、志織はお母さんだけど、同時にお父さんでもあるんだよということば。
確かにそうだ。
何をもってとお父さん、お母さんというかは人それぞれ違うと思うけど、今までのごく一般的な概念の父親、母親の役割を、私たちは夫婦で共有している。
夫も、お父さんであり、お母さんである。それで、いいじゃない!と思う。「理想的な母親」ではないかもしれないし、仕事をしている私にとって育児はひとりでは大変すぎる。でもふたり一緒なら楽しい。

やはり大切なのは、
ありがとうの気持ちと、
やさしい気持ちで、誰かの役に立とうと努力することなのではないかと思う。それが結局、自分のためにもなるのだから。



世間の企業などの御多分にもれず、動物病院業界も、肉体的、精神的ストレスで心身を病んでしまう人が多い業界だと思います。ブラックな病院も少なくありません。
そんな業界だからこそ、そして、動物を癒す仕事であるからこそ、私たちは自分たち自身をも癒さなければならないと思います。


そして、今(たぶん)困っている後輩がいて、伝えたいことがあります。

個人的な意見だし、誰にでも当てはまるわけではないですが、きっと同じように感じている人も少なからずいると思うので、あえてここに書かせてもらいます。



後輩くんへ。


本当に今の場所は君にとって必要なのかい。
君はもっと、独創的で自分勝手で、やりたいことをどんどんやっていくタイプの人間じゃないのかな。
今さら、ちょっとでも世間体を気にして、とか、所帯を構えたから、とか、いかにもオトコラシイことを言うのはやめてよね。笑

君には幸運にも、働ける妻がいて、理解もしてくれている。君は自由に動けるのに。

人は、体や言葉の暴力を受けたり、毎日、オマエはダメだダメだと言われ続けたら、本当にそうなんじゃないかという脅迫観念が生まれてしまうものなんじゃないかと思う。
それが家庭だったらDVだし、職場だったらパワハラモラハラになるんだと思うんだけど、

暴力を振るったりする人間に、最終的に良い医療が提供できると君は思いますか?
どんなに腕が良くても、身内を大事にできない獣医に、本当に君はついていきたいのかな。

そして、君は一番大事なはずの愛する人を自分のストレスのはけ口にしたりしていないかな。

お互い支え合うことは必要。片方がとても大変なときは、もう片方が全力で支えることも必要。
でも、君は何のために仕事をしてるのかな。愛する人と幸せに暮らすためなんじゃないのかな。
自分の意地やプライドだけで、続けるべきでないこともあると私は思う。

自分が変わっても相手が変わらない、自分に変えられない環境なら、出ていくしかないこともあるんじゃないか。

本当は元気だった、面白いアイデアがたくさん湧いていた自分が、つまらない人間になってしまう前に。

私も同じことを経験したからわかる。
何年続けないと、同じ場所にいられないと、耐えられないと一人前なんて、誰が決めたんだいと私は言いたい。

きっと、君の大事な人は、君がお金をたくさん稼いでくるよりも、君がまず第一に心身ともに元気でいてくれることを望んでると思うけどな。

私の言うことなんて素直に聞くわけないと思ってるけど、大事な友達に幸せでいてもらいたいから、言わせてもらうね。

大したことやってるわけじゃないけど、私もそれなりに苦労もしてるから(笑)、これくらいエラそうなこと言わせてもらってもいいよね(笑)


以上、自分のブログだから、いろいろ好き勝手書いてみました!

飼い主さんに素敵なドリームキャッチャーをいただいたので載せちゃおう(^O^)




2017年1月25日水曜日

どうぶつの寿命と向き合うということ

こんにちは。
今年初めての投稿になります。

2017年も、ウィルどうぶつクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は、人間社会がざわつくせいか?大きな節目のためか?
どうぶつたちも体調を崩したり、精神的に落ち着かなかったりと、人と一緒に生きている子たちは人の生活の影響をやはり受けているようでしたね。

私も12月は手術・入院と悲惨な始まり方(苦笑)でしたが、年が明けておかげさまで以前と同じように動けるようになってきました。

冬は特に高齢のどうぶつたちにとっても大変な時季なようです。

鍼灸という治療をさせていただいているためか、高齢、とくに、寿命に近いようなどうぶつたちを診させていただくことが多いので、
私も、必然的に命ってなんだろう、生きる、死ぬってなんだろうと考えることが多くなります。

どうぶつも高齢化で、今までは多くなかった病気が増えてきました。
また、獣医療の進歩で、判明する病気も増えましたし、治療の幅が広がった分、回復できる子も増えましたが、飼い主さまの悩まれる機会も増えたと思います。

犬種、猫種的に大まかな平均寿命を迎えた子たちが難治性の病気になったとき、どこまで検査や治療をしてあげるのか。入院させてでも、麻酔をかけてでも良くなる可能性にかけて病院に任せるのか、できることは少ないかもしれないけれど、お家で見守りながら過ごさせてあげるのか。
その選択が、自分のエゴなのではないか、そもそも、こんな病気になったのは自分のせいなんじゃないか、この子はこんな治療望んでいないのではないか…大事にされている方ほど、悩まれますし、心を痛めます。

その一方で、病気になったからと捨てられるどうぶつがいる。病院になんて一度も行かずに、気づいたら亡くなっていました、という子もいる。

どうぶつに対する愛情、お金、時間のかけ方はその家庭によって全く違いますから、どうぶつは、迎えられたお家の状況で、生き方も大きく変わってきます。

鍼灸に来てくださる飼い主さまは、本当にどうぶつたちを家族の一員として大事にされている方がほとんどです。
ですから、皆さん悩みや不安を持ちながら、どう過ごさせてあげるか、考えながら通院されています。

最近、いろいろな飼い主さまとお話させていただいて、思うことがあります。
それは、真面目で愛情深い方ほど、お家の子の病気に心を痛めているということ。
それに対して、どうか、つらくなり過ぎないで欲しいということです。

大事な家族であるどうぶつの病気や老化は、確かにつらいこともあります。
苦しかったり、痛かったり、ご飯を今までみたいに食べられなかったり、排泄がうまくできなくなったり。

でも、皆、誰でも最後には死ぬ。

希望している通りの死に方ができるかなんてわからないですが、身体の全体としてのバランスが取れなくなったときが寿命なのだとしたら、病気かそうでないかというのはあまり重要ではなく、そのときそのときで一番良い状態になってもらえるように、お世話をしてあげることしか、私たちにはできないのではないでしょうか。

その時に、もしとても痛いのなら、痛みをできるだけ取ってあげるようなお薬を使ったり、眠れないのならほっこりとお灸をしてあげたり。
その方法を探すのが、実は難しかったりするのですが…

病気というものにとらわれ過ぎて、今までその子と過ごした楽しかった時間まで忘れかけてはいないでしょうか。

大切なのは、ふっと息をはいて、「大好きだよ」って言ってあげることなんじゃないかと私は思います。
そうすると、ちょっと笑顔になれると思いませんか。

どうぶつたちは、病気に対して文句を言いません。ただひたすら、受け入れて生きている。
どうぶつの強さであり、それをどうしてあげるかが私たち人間サイドの、永遠の課題でもあると思います。

どうぶつたちが本当はどうして欲しいか、私には本当のところはわかりませんが、飼い主さんが、悲しい顔をしたり泣いたりしていたら、きっとおうちの子は心配してしまうと思います。それは、ウィルが私に教えてくれたことです。

獣医さんの中にも、「治せなければ、意味がない」と言う人がいます。それでは、「治らない」病気を持ったどうぶつたちは用済みなのでしょうか。

そうではありません。

病気を受け入れて、ただひたすらにその日を生きている、その動物の姿から、私たちは学べることがたくさんあると思います。
私のようなワカゾウでさえ、考える機会をもらっています。
きっと、人も動物も最期をどう過ごすか、大事な人やどうぶつをどう過ごさせてあげたいか、それは同じなのだと思います。

もう歳だから、寿命だから諦めよう、と言っているのではありません。
私はもっと、どうしたらどうぶつが楽になるのか、痛みをとってあげられるのか、元気に過ごしてもらえるのか、その技術や知識を増やしていかなければならないと思っています。

ただ、少しずつ、寿命や老化を「受け入れる」という作業を一緒にしていきたいと思っています。

私は何かの宗教の信徒でもないですし、心理学者でもありません。きっと5年10年したら、少しずつ考え方も変わっていくのでしょう。
自分がうんと歳をとったときに、どんな風に感じるかはまだわかりませんし、現世では死んだことがないので死に際の自分の気持ちも想像できません。
もし大事な夫が、娘が、と考えたら、全く同じようには考えられないかもしれません。

でも、きっと、自分が病床にあっても、大事な家族に悲しい顔をしてほしくない、何もできなくてごめんねなんて思ってほしくない、と思うと思います。
ウィルの教えてくれたこと、診させていただいていた患者さまの死から学ばせていただいたことの大切さは変わりません。
だから、今日も ありがとう の気持ちを忘れずに患者さまに向き合っていきたいと思っています。



・・・いっぱい小生意気なことを書きました!
気づいたら私も先日誕生日を迎え、慌ただしくひとつ歳をとりました。

お休みをいただいて、家族で伊豆へお出かけしてきました。
樹齢2千年を超えるご神木のある、来宮神社にお参りに行ってきましたよ。

今年は自分の健康にも気を付けていきたいと思います。
いや、気をつけていたつもりなのですが、いつの間にか無理が祟っていたのですね・・・

私も自分自身の不調から学ぶことが多いです。
からだって不思議。