ウィルだよ!

ウィルだよ!

2020年2月21日金曜日

皆様へ、心から ありがとうございます

おかけさまで、本日2月20日、ウィルどうぶつクリニックは5周年を迎えることができました!

5年間、自分たちにできることって何だろうと考え、喜んだり落ち込んだり、様々な経験と共に少しずつ成長できてきたかな…
あっという間でしたが、

「どうぶつも人もリラックスできるクリニックをつくる」
リラックスだけではなくきちんとした学問のもとに正しい治療を行う」
「病気にならないからだづくりを進める」
この柱は何も変わりません。
自分ができる範囲の治療を、できるだけ誠実に。
それをポリシーにこれからも続けていきたいと思います。


このような形でのクリニックの前例を私は知らず、やり方の模索は未だに続いております。
クリニックをオープンした5年前は、ここまで自分を必要としてくださる方がいらっしゃる、また、鍼灸治療を必要とされている方が来てくださると思ってもみなかったので、こんなにたくさんの方にクリニックを知っていただき、近くからも遠くからも継続して来ていただき、本当に感謝でいっぱいです。

その中で、常に自分の体調、家族の健康、家族との時間、自分の学びの向上を模索してきましたが、
最近また、少し無理がたたって、心身ともにギリギリの状態になってしまっていました。

もともと責任感が強い自分です(自分で言っちゃう。でもたぶん皆さんにバレてる)
信頼してくださる患者様、飼い主様のお力になりたいと、できるだけ均質に、良い治療をと心がけていますが、今のペースではパワーアップした自分でも少し無理なようです。

時々、お休みをいただいたり、受付を終了させていただく時間を増やすかもしれません。

その中で、飼い主様にお願いがあります。
(だいたい、これを読んでくださる方々は、該当しないのですが(^^;)


本当に心苦しいのですが、
簡単に「ちょっと診て欲しい」と言わないでください。
ちょっとってなんでしょうか?!と逆にお聞きしたくなります。

私は「ちょっと」診て、なんの説明もなしに「はい、じゃあこれ飲んだいて」とだけ言うような診察はしたくありません。

そうじゃないから、うちにいらっしゃるのだと思います。
ちゃんと病気や症状の説明をして、可能性まで含めてお話して、原因は何かも推測して、必要な治療をお話して、それで良いかと同意を得て、やっと処置やお薬の処方に入るんです。
当然のことだと思いますが、今までそれをやっていない獣医さんが多かったから、うちにいらして「こんなに説明してもらえるんだ!」と思われるのだと思います。
ちゃんと説明してもらえているなら、うちに来て感動はないはずです。(そして、今の若い先生達はきっとよく説明してくれる人が多いのではないでしょうか)

それでも、それだけやっているつもりでも、
面と向かってムカついたとか言われたり、怒鳴られたり、皮肉たっぷりに「さぞかしお忙しいでしょうからうちの子は後回しなんですよね」と言われたりとかします。
だいたい文句を言われるのは、自分の思ったような時間や日にちに診てもらえなかった、という場合です。
診療の内容ならまだしも、こんなに公に「不便な病院です」と申し上げているのに。


さすがに唖然とします。
こちらは誠意をもって、ほかの患者さんと同じように対応しているつもりでも、受け取る側の精神状態で、こちらはまるで「人でなし」です。
それでも、次回もいらっしゃる方もいるので、ほんとに驚きです。
よっぽどうちにいらっしゃるのが都合が良いのか、ご自分のおっしゃったことを忘れているのか?


気にしないようにしようと思っても、こちらも人間ですから、疲れているときはこたえます。
自分だって調子が悪い時もあるけれど精一杯「元気出してね」「お大事に!」って言ってます。
朝晩娘たちの病院に行ったりして、戻ってきて診療したりもしています。
看病で夜寝られないこともあるし、朝死にそうにダルいこともあります。

そんな中でも気合を入れて、
「先生から見たらたくさんの患者さん」かもしれないけど、
「来てくださる患者さんたちにとっては今日はじめての先生」なわけですから、
できるだけ均質に、よい診療をしたいと心がけています。

よっぽど暇そうに見えるのか、丁寧にしようと思っているのが裏目に出てとっても余裕があるように見えるのか
「ちょっと診てくれるだけで良いのになんで診られないのか」
「ちょっと話を聞いてもらえれば良いから」とおっしゃる方々もいますが

例えば「ちょっと」の10分が6人集まれば1時間です。
ええそうです、昼休みを削れば対応できます。

それに診療をもう1件か2件入れて計2時間。(うちではすべてが5分で終わることはまずないので)
昼休みを削って1時間、子供たちとの時間を削って1時間、なんとか捻出。できなくはありません。

でも、そんなことを続けていれば、誰だっておかしくなるでしょう。
ひどいと過労で死にます。

10分、専門家に話を聞いてもらうのに、世の中いくらくらいお金がかかるかご存知ですか。
カウンセリングでもなんでも、すごく高い料金がかかるものです。

それだけ、専門家が自分にかけてきた教育資金、継続して行う学びにはお金がかかるのです。そして経験を積み重ねる時間と努力も。
それを「ちょっとだから」「獣医なんだから、うちの子が良くなって欲しいと思ってくれるんでしょう」とタダで受け取ろうとするのはいかがなものでしょうか。
あなたにとって、「今日初めての先生」は、「他の患者さんもたくさん診ている先生」です。

こういう方々がいると、ワンちゃんやネコちゃんには本当に元気になって欲しいと思っているのに、とても悲しい気持ちになります。
これは「善意の搾取」だと思います。
(前にドラマで「逃げ恥」で、「好きの搾取」と言っていたのはうまいこと言うなぁと思いました(笑))


ひとつだけ、念のために言わせていただきたいのは、
だいたいこれを読んでくださっている方々は、
間違いなくマナーを守って、適切に診療を受けてくださっているので、ご心配&遠慮をしないでくださいねm(__)m

良くなってほしい子たちのために、自分の持てる力を使いたいと、本当に思っています。


5周年の記念に、素敵なお花が天国から届きました( ;∀;)
癒されます~~~~~!!!!
本当にありがとうございます!!

2月20日が開院記念日、2月21日がウィルのお誕生日でもありました。
ウィルもみてるかな~~~^^


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