ウィルだよ!

ウィルだよ!

2019年11月7日木曜日

あたらしく始めたことのその後

こんにちは。

台風がいくつも通り過ぎ、自分も周りの人たちもどうぶつも、家の被害はないものの少なからず影響を受けた10月でした。
来てくださっている方の中にも、道路が寸断されてしまったりと大変な思いをされている方もいらっしゃいます。
地球の様子がいよいよ私たちの目に見える形で変わってきているようです。
私は、子供たちの未来を悲観したりはしたくない!と思うので、
できることからコツコツと。
まずは、学校であまり勉強らしいことをしてこなかった?(笑)夫の、環境への関心を高めようかと・・・自分の身の回りからできることをしていこうと思います。

やることをやって、それでもダメな時は、自分がダメなのではなく、時期が合っていないんだよとお気に入りの本に書いてあります。
為せば成る、為さねば成らぬ、何事も・・・
いつも、やってみてあとは天命を待とう、という気持ちでいます。

もうちょっとできるようになってから、完璧になってから、なんて言っていたらきっとあっという間に寿命がきます。
今できる分を、自分と、自分の手の届く範囲のためにやっていきたいと思います。

さてさて、そんな気持ちで始めた諸々のこと。
前回のブログで3つ、書きましたが経過報告です。

パーソナルトレーニング、続いています!
自分でもびっくりなのですが、結構重いバーベルを持ってスクワットできるようになってきて(笑)
これが全身のトレーニングとしては一つでとても効果的とのことです。
こんなぽちゃぽちゃが、ムキムキな男性だったりめちゃくちゃ引き締まった女性の中で、バーベルを持ち上げたりしてるのを鏡越しに見ると自分でもちょっと笑えるのですが(笑)
パーソナルトレーナーの先生の指導が本当に適切で、翌日もほとんど筋肉痛になることなく着実に筋力が増しているのを感じます。先生ありがう( ;∀;)
まさか自分にバーベルを持ち上げる日が来るなんて人生何が起こるかわかりません。
だからこそ人生は面白いです。
シックスパックなんて程遠いですが、遠い未来にもしすごく健康的に痩せられていたら、ぜひ褒めてください(笑)


太極拳も、ひとつひとつの動きの意味を教えてもらったり、目線や呼吸、立ち方など自分ではなかなか気づけないところを指摘してもらえると、とても学びになります!
こちらも、中医学と同じで奥の深さが深すぎて見えないかんじなので、じわじわと深みを理解して続けていけたらよいなと思っています!


国際中医師の勉強は・・・難航(難破?!)していますが、面白いサブテキストを入手し、あっちこっち脱線しながらちまちまと勉強しています!
来春、もし青木が青ざめた顔をしていたら勉強に行き詰っているか、かなり追い詰められた状態だということを察してください(笑)
ちなみに試験は4月になったそうです・・・(;´Д`)


そんなこんなで、24時間では足りないので、時々「精神と時の部屋
」に入りつつ、時々体調を崩しつつ、なんとかやっています。

再来週はお休みをいただきます。
初めての4連休!!

それにしても、お盆も休まず、正月もペットホテルがあるので完全には休みではなく、ほとんどの三連休をフルで診療しているにも関わらず、
カレンダーの「休」の文字を見て、
「こんなに休むの?!」
っておっしゃる方々は私らをなんだと思っているんでしょうか。
しかも、1か月に1度、いらっしゃるかどうかの頻度の方々です。

人間です。私たちも・・・
神だとか思わないでほしい。
私たちは、あなたのワンちゃんのコンシェルジュでもお抱えの獣医師でもありません!!と喉元まで出かかってしまうこともあります。(ぐっ)

人間の病院だって、お盆やお正月は1週間以上休んだりしますよね?!
確かに人間は、緊急時には救急車があるし、どこかに走れば夜中に診てくれる病院も確実にあります。
動物病院の場合、まだまだ全体として整っているわけではありませんが・・・

獣医が休むのを「無責任」というならば
日ごろから万が一のときに行ける病院さんを探しておかない飼い主さんは、無責任とは呼ばないのでしょうか。

必要であれば、ふだんから他院さんもご紹介しています。
飲んでいるお薬の名前も薬袋に書いていますし、ワンちゃんネコちゃんの状態は、毎回できるだけ詳しくご説明しているつもりです。

できる範囲で、誠意をもって診療させていただいています。
ご迷惑をおかけしますが、どうぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。


ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、
より良い診療やトリミングを行うために、必要なお休みです。
娘たちと、「なにもしない」をしに行く予定です^^

ただきゃっきゃと遊んですごそうと思います。
どうぞ元気にその日を迎えられますように。


こびとの目撃情報もあった、あけぼの子どもの森公園にて。
ここには妖精さんがいそうです。
娘たちもわたしも大好きになりました^^

2019年9月22日日曜日

新しく始めたこと3つ

少しずつ秋の気配がしてきましたね。
今日は朝から何かすごい「圧」を感じて、く、苦しい・・・と思っていましたが、
そっか、台風が来てるんだ・・・と納得(-_-;)

最近、自分の調子が思わしくない日が続き、また少しペースを考えないとなと思っている今日この頃です。

時々、ものすごく引きこもりたくなるときがあります。
誰ともしゃべりたくない、何も考えたくない、全ての感覚をシャットアウトしたくなります。
ひどいと、獣医なんてやめてしまいたい、存在を消したい、全て放り出してしまいたい状態になります。
大抵、疲れすぎ、働きすぎ、気の使いすぎ、そういうことの後にそういう状態になるわけですが・・・
からだと精神が強制終了して、自分を守ろうとしている反応なのだと思います。
著しく、自己の自浄作用が低下している状態です。

最近もその傾向があり、夏の暑邪と湿邪の影響も相まって、頭がずっとすっきりせず、からだも重く、夕方になると吐き気や耳の痛み、肩こりや眼のかすみが出てくる・・・という日々でした。
完全に少陽胆経の症状です。
こういうときは、できることをやって、あとはじっと待つしかありません。
運動、食事、鍼灸、漢方・・・ただ一番良いのはおそらく良く寝ること。
休まなければやはり回復もありません。
私はそこが決定的に足りていませんが(;´Д`)

次女も1歳を過ぎた半年前ごろから、
このままだと、ものすごく若くして死んだり病気になったりするんじゃないかと思う時が時々あり、始めたことが3つあります。

1つ目ははジムに通うこと。
パーソナルトレーナーさんにお願いして、自分に合った強度の筋トレを教えてもらい、自分でもマシンを使ったりしながら、毎週、仕事の休憩時間に半分無理やりトレーニングに通っています。
夜中も、娘たちを寝かせた後に筋トレしたり。こんなぷよぷよで笑っちゃいますけど、やらないよりやった方がマシ、という信念で動いています。
そのおかげで、体力がついてくるとともに集中力も上がり、1日に良い状態で行える診療の数は増えました。

2つ目はは、太極拳です。こちらは夫と通っています。
なぜ太極拳かと聞かれると、理由はいろいろあるのですが、大学時代や長女の妊娠前に経験があったことと、動養生としての究極の健康法はやはり太極拳や気功なのではないかと思い、再び通い始めることにしました。
太極拳や気功では呼吸法がとても大事です。鍼灸も、呼吸はとても大事。共通することが多いので、体を動かすだけではなく、学ぶことも多いです。同じクラスのご年配の方たちも気持ちの良い方ばかりで私にとってはそこもかなりありがたいです。

どちらも、続けるにはお金も時間もかかります。
そんなことをしている暇があるなら診療する時間を増やしてよという飼い主さんもいるでしょう(こういう風に書くと、イジワルな人もいるもんだなと思われるかもしれませんが、やはり、先生にはいつでも待機していてほしい、それも、良い状態で。と願われているなという感じが、常につきまとうので)

獣医も人間なのです。
そなたも、人間だ。ってやつです。(もののけです)

常に仕事をし続けて、家事も育児もして、その中で最良の状態でいつも笑顔でいつでもあなたのワンちゃんネコちゃんを待っています、という風には、私はなれません。

でもその代わり、診療している間、鍼灸をしている間、その間は自分の持てる知識と技術を総動員して、患者さんと向き合っています。そして、心を込めています。

できるだけ、自分が良い状態でいないとそのようにはできないので、患者さんと自分お互いのために、ご予約制にさせていただき、持続可能な状態を模索しています。


3つ目は、国際中医師の資格取得への勉強を始めたこと。
体力とともに、今の自分に足りないことは何か?と考えたときに、さらに中医学的な診断と漢方の処方を患者さんに合わせて細かく行っていきたいと思い、一念発起しはじめました。(一念発起してばっかりなんですが)
これがまた難解なのですが・・・(;´Д`)
夜なんてもう精神力さえも使い果たしているので(笑)本当に隙間時間で勉強を進めています。
やめときゃいいのに、なんでここまで自分を追い込むんでしょうか。
性(サガ)ってやつですね。
たぶん一生こんな感じでいくんだと思います。
果たして来年の試験を受けることができるのか?!
こうご期待です(;^_^A


先日、残暑の蝉の抜け殻状態でクリニック近くのカフェでぼ~~~っとしていたところ、
なんと偶然お久しぶりの飼い主様にお会いしました!

Facebookやインスタでこちらの近況を知っていてくださったようで、
「お年寄りのコや重症のコが多いみたいだから、うちのコみたいに軽症(?)のコが行ってもいいのかなぁ~って思ってたんです」とのこと!

全然来てください!!
むしろ、若いときから定期的にが理想です。
鍼灸でなくても、ちょっと気になるんだけどという症状だって良いのです。
本当にご予約いっぱいで、ごめんなさい、というときは正直にお伝えしますので、まずはご連絡ください。
最近は土日が埋まりやすいです。
お互いにより良い状態で生きていく方法を探していきましょう!

便利な病院が近くにあるなら、そちらに行っていただくことがあっても、私は構いません。その時その子にとって1番良い方法をとってあげてください。
ご存知の通り、こちらは不便な病院です。
とっても以前の話ですが、私も、診させていただいた患者様は自分が何が何でも診なくては、良くしなくては!!と半ば強迫観念に陥っていた時期がありました。
でも今は違います。
一度離れても、もし必要ならまた来てくれればいい。
いろいろ試してみて、やっぱりここがいいとか、鍼灸が良かったんだ、とか実感したりして、それでまた来てくださるならそれはそれで嬉しいことです。
ただ、いらっしゃらなくなった患者様のことは、どこかで気にかかっています。

元気だったり、他の病院さんで元気になったりしたのならよかったね!!
もし私が力不足だったのならごめんね・・・
そんな気持ちでいます。

そんな最近です。


飼い主様に教えていただいた、飯能のあけぼの子供の森公園に、時々お散歩しに行きます^^子供たちもお気に入りです^^












2019年8月17日土曜日

どうぶつと 生きること、死ぬこと、お見送りすること

こんにちは!

鍼灸ブログ第二回を書いたのが、5月の末?!というくらい、
時が経つのが速い!

このままだと10年後くらいにはタイムリープとかできるようになってるんじゃないかな~と思ってしまいます。笑

その中でも、最期まで頑張ってくれた患者さまとのお別れや、自分にとっての新しい気づきや良い方向への変化などがあり、
毎日こうして直に患者さまと触れ合いながらお仕事をさせていただけることがとてもありがたいです✨


今回は、私にとっても とても心あたたまる、励ましになることがありましたので、少し書かせていただこうと思います。

先日、5月末にほぼ16歳で亡くなられたコーギーの患者さまの飼い主様がクリニックにお越しくださり、お話させていただきました。

ムサシちゃんは、14歳の時にはもう長くないかもしれないという病気になったり、それを克服(しただけでもすごい!)した後も、後ろ足の麻痺や腎不全での入院からの復活と、最期までとてもがんばられた子でした。

最期まで、私にはクールな表情しか見せてくれなかったものの(でも、鍼灸中のムサシちゃんの顔、実はすごく良い顔してました!私に見せてくれてなかっただけ笑)
本当は信頼して任せてくれていたことを別方面からお聞かせいただき、
最期まで施術させていただけて本当に良かった~!とこちらもありがとうの気持ちでいっぱいです😢✨
鍼灸中の表情はぜひインスタグラムを見て頂けたらと思います^^

https://www.instagram.com/willanimalclinic/


以下飼い主様からのメッセージを、許可をいただき載せさせていただきます✨


我が家は紆余曲折ありながらもムサシの協力のもと、ウィルどうぶつクリニックさん
にたどり着きました。
今や鍼灸してくれる動物病院が数ある中、青木先生に出会えたことはムサシへの『愛』と『贈り物』だと信じます✨
そしてクリニックは、私たち家族にとって紛れもなく『心のオアシス』でした。

やさしい愛情と情熱あふれる青木先生に、安心をもらったり、励ましていただいた
り、背中を押してもらったり。
カラダが不自由になっていく一方で、なんら変わらない日常と安心を保障してやりた
い親心。
笑顔だけは絶やさぬよう努めながらも、目の前で日に日に老いてゆく姿を見守るのは
辛く、隠れて涙することもあり、ココロの修行のような日々でした。

苦痛や違和感があるなら取り除いてやりたい、
ムサシのQOLを落とすことなく、少しでも快適に、穏やかに、過ごさせてやりたい一
心でした

疑問を投げかける私に、先生からのお話はすとーんと腑に落ちることの連続で、
ムサシはカラダを、飼い主はココロを、緩めていただきました。
寝ても、覚めても、心配の絶えないキンチョー続きのココロをほぐしていただけた事
は、ムサシも喜んでいましたね。

私たち飼い主が何とか着地できそうな時まで、がんばって生き抜いてくれたムサシに恩返しができたかな、と思えるのは青木先生のお蔭です。
感謝しても、しきれません。本当にありがとうございます。🙇🙇‍♀️

ムサシは卒業してしまいましたが(涙)私は留年させていただき(笑)先生とムサシから学んだことを今後活かせるよう、学び続けたいと思います。
『継続はチカラなり~』です。
ほどほどに、コツコツと、がんばっていきたい❣️
きっと永遠の愛息子ムサシが、背中を押してくれますね。😌

お盆に帰ってきてるのかどうかわかりませんが(笑)家族みんながムサシの初盆を迎
えています。
ウィルくんは帰ってきてるかな


絵文字が変換できずにそのままが載せられませんでしたが💦
あたたかなメッセージ、どうもありがとうございました!^^✨

ウィルどうぶつクリニックは、寿命の最後の方をがんばって生きている子が多く来てくれるので、その分、お別れも多いです。

でも、いちばん最後の、その貴重な時間を一緒に過ごせることが
私にとっても本当に大きな学びであり、
お別れは寂しいけれど、ある意味それはその子達の「卒業」を見届けるようなものであり、かけがえのないことであると感じています。

飼い主様といろいろなお話をさせていただく中で、飼い主様の中でも

この子にとって、いちばん良いことってなんだろう
私はどうしてあげたいんだろう
この子が死ぬっていうことの何がこわいんだろう

と、いろいろな発見や、納得があり、
諦めるのではなく、「いのち」や「死」というものに謙虚になって歩み寄るという
そのプロセスが、本当はどうぶつたちが身をもって私たちに投げかけてくれている課題なのではないかと、毎回思うのです。

ですから、うちに来てくださる方々にいつもお話させていただくのですが、
「たぶん、もう十分やってもらってるって、この子たちは思っていると思いますよ」
「いつもありがとねって伝えてあげて、ご家族が一緒にいてくれることがいちばんの幸せだと思います」
とお伝えすることが多いです🍀

私たちが「もっとやってあげたかった」と思っても、「もう大丈夫だよ」「おかあさんたちも、自分のからだを大事にしてね」というタイミングで、
どうぶつって自分で決めて逝くのではないかと感じています。

ペットロスは当然です。
大いに泣いて、思い出話をしてまた泣いて、それから、可愛かったよね〜うちの子が一番可愛かったよね~~って言ってあげてください^^
きっとお空で「そうでしょそうでしょ」って言ってると思います^^

そして、その溢れる愛情が、ぜひ、次の子を幸せにするエネルギーに、いつか変わってくれますようにと思います。

私はもうしばらく、ウィルからもらったものを、娘たちを育てることと、来てくれる患者さんたちに向けていきたいと思っています^^

そのうち鍼灸ブログ第三回も更新しますので、ぜひ見てくださいね~!

2019年5月31日金曜日

ウィルどうぶつクリニックの鍼灸ブログ 第二回

こんにちは!

4月5月はクリニックにたくさんの方々が来てくださり、毎日てんやわんやでなかなかSNSなどもアップできず・・・

3月に第一回目を配信しました「ウィルどうぶつクリニックの鍼灸ブログ」
やっと第二回を書くことができました(;^_^A

第二回目は
「鍼灸って本当に効くの?」
です。

結論から申し上げますと、「効きます」。

・・・と言われても、「何に?」ってなりますよね(笑)

そうなんです。
これは、皆さんが鍼灸に求めていることが何かによって、答えが変わってくるんです。

動物の鍼灸治療というと、
「椎間板ヘルニア」とか「腰痛」とかを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

たしかに、鍼灸治療はこういったものにはよく「効きます」。
もしかしたら、
「鍼灸治療でこんなに良くなりました!」という
ミニチュアダックスちゃんのビフォアー(両後肢麻痺で歩けない様子)⇒アフター(元気よく走っている様子)の画像や動画などをネットやテレビなどで見たことがある人もいるかもしれません。

たしかに、ミニチュアダックスさんたちの椎間板ヘルニアには、鍼灸治療が良く効くように思います。
クリニックでも、今まで何頭もミニチュアダックスの子たちが後肢麻痺や腰痛で鍼灸を受けてくださりましたが、ほとんどの子が良くなってくれました。

そういう情報で、「鍼灸で治る!」と思われてご来院される方もいらっしゃるので、
私は必ず前もって、
「どんな症状も病気も、鍼灸で完全に元通りに戻すわけではありません」
「ですから、〇〇回で良くなりますとか、はっきりしたことは言えないんです」
という旨を伝えさせていただいています。

どういうことでしょうか?

前回、第一回のブログで、「鍼灸の究極の目的は気の流れを調(ととの)えること」と書きましたが、
鍼灸というのは、「患者さんの持っている気の流れを調整してあげることで、患者さんが自ら元気になるのをお手伝いする」方法なのです。

もし、長患いをしたりしていてものすごく「気」を消耗してしまっている場合は、
食事や漢方なども併せて、気を補ってあげること、そして鍼灸で気を巡らしてあげることで、ようやく見た目も元気になってきます。
ただ、それには時間がかかる場合もあります。

鍼灸でせっかく気の流れを良くしたとしても、良くない生活習慣(ワンちゃんの場合は、例えば食べすぎ、過度な偏食、運動を全くしない、フローリングの上で滑っている等)を続けていれば、またからだは元の状態にすぐに戻ってしまいます。


また、鍼灸を受けに来てくれる子たちの多くは高齢のことが多いので、
高齢のワンちゃんネコちゃんたちは、私たちが思っている以上に速いスピードで歳をとっていきます。
その中で鍼灸をして、少し調子を上げてあげられても、何もせずまた1か月、2カ月と過ごしていたら身体はどんどん歳をとっていますので、また不調が出てくるでしょう。


ですから、
鍼灸というのは施術者におまかせして「元気にしてもらう」治療法ではなく、
「自分で自分のからだを維持するためのお手伝い」なのです。
(鍼灸を行うペースなどについては次回お話します)

そんな中でも、今まで鍼灸治療をしていて、こちらも信じられないような効果をみせてくれる子たちもいます。それも、少数でなく。
例えば、

・後ろ半身麻痺だったのが、3回くらいの鍼灸治療で歩けるようになった(早い子だと1回でも立ち上がり始める)

・四肢麻痺だったのが、立って歩いたり走ったりできるようになった

・全く食欲がなかったのに、鍼灸をしたらどんどん食べ始めた

・西洋医学的な検査では何も悪いところがないのに吐き続け、どんどん痩せてきたが、鍼灸を始めて体重も増え、毛艶も良くなった

・毎年皮膚のかゆみで抗生物質やステロイド漬けだったのが、鍼灸と漢方で維持できている

・膝関節や股関節の脱臼で度々歩けなくなっていたが、鍼灸をしてから快適に歩けている

・寿命が近づいている子たちで、鍼灸をしたら不整脈や呼吸の乱れが落ち着いた

などの効果を、私も体感しています。
動物の不思議なところで、鍼灸に対する反応がとても良いのです。

もし、16歳のボーダーコリーの子が、
椎間板ヘルニアや股関節形成不全、膝関節の関節炎などで、何度も立ち上がれなくなったところを鍼灸で治療し、
そのたびに立ち上がれるようになったとしたら、どうでしょうか?
もし人に例えたら、90歳以上のおばあちゃんが足が痛い痛いと泣いて立てなくなったけれど、
1回の鍼灸でまた立ち上がれるようになり、歩き始めたようなものです。けっこうミラクルですよね。笑

なんでも人に例えるのはいかがなものかとは思いますが、実際にこういうことが起こっています。

ただ、そのようなミラクルは私が起こすわけではなく、古来から伝わる叡智の結晶である中医学と、連れてきてくださる飼い主様たちと、がんばっている動物たちの息がぴったり合ったときに起こるのだと感じています。

鍼灸は、決して不老不死の薬ではありません。

本当は、皆同じくらい元気にしたり歩けるようにしたりしてあげたいけれど、悔しいことにやはり個体差があります。
私の施術でうまくいかなければ、他の先生を探してもいい。
鍼灸でなくても、他の方法で元気になれるなら、それでもいい。

でも、鍼灸が、診断と手技を間違えさえしなければ絶対良いものであるという自信があるからこそ、
1日にできる件数は限られてしまいますが、ご予約制にして時間を十分にとって施術しています。
そして、日々の治療が私の修行の場でもあり、いつも、「良くなってね」という気持ちで行っています。

鍼灸の効果、少しでも伝わったでしょうか?

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回は、「鍼灸を始める最適な時期・ペースは?」です^^

また読んでくださいね☆


2019年3月4日月曜日

ウィルどうぶつクリニックの鍼灸ブログ 第一回

こんにちは^^獣医師の青木です。

3月から不定期で、鍼灸治療に関して 皆様から疑問やご相談を受けることが多い内容について記事を配信していきたいと思います。


私が学生の頃に中医学(中国医学)を志し、勉強を始めてから今月で満10年になります。

思い返してみると、当時大学でも東洋医学に関する授業など一切無い中で、研究室の研究よりも夢中になっていたのが懐かしいです(笑)

現在鍼灸治療を受けている患者さまも、受けていない方も、人も動物も共通の内容が多くなっています。

ぜひ読んでみてくださいね^^

1回は「鍼灸治療はだれに必要か」です。
ご存知の通り、鍼灸(しんきゅう)は、

鍼(はり)お灸(きゅう)を使って中国医学(正式には中医学と言います)を実践する治療法です。

詳しくは次回以降順にお話しようと思いますが、

かなり簡潔に言うと、鍼やお灸で「気」の流れを調節してあげる方法です。

治療を受けたことのない人は、「気」なんて聞くと、そんなのおまじないのようなものなんじゃないの?と思われるかもしれません。

ですが、鍼灸こそ、現代の医療に必要なものだと私は強く思っています。

そして、極論な言い方ですが、鍼灸の必要のない人や動物はいない、と言っても過言ではないと思います。

だれでも、
「病院に行くほどではないけれど、今日はなんとなく調子が悪い」
とか
「私はずっと冷え性で」
とか
「緊張したりストレスを感じるとすぐにお腹にくるんです」
 というようなことがあるでしょう。

それを放っておいても特に生活に支障がでるほどではないかもしれませんし、
気づいたら何もしなくても良くなっている、ということもあるかもしれません。

それは、私たちのからだに、いわゆる「自然治癒力」というものがあるからです。
からだが良い状態を保てるように、意識しなくてもバランスをとってくれる力です。

それが、個人(個体)のからだの中でバランスをとりきれなくなったとき、いよいよ外からの手助けが必要になる「病気」という状態になるわけです。

ただし、一般的な医療(西洋医学)で検査をしても、なかなかはっきりした原因がわからない、データ上は問題ないのに不調だ、という状態もあると思います。

中医学ではそれを「未病(みびょう)」と呼びます。

 こういった不調は、わたしたちのからだからの、
 ちょっとバランスが崩れています。何かしらの対処が必要です
という「お知らせ」です。

もし、お薬を飲んで、すぐに良くなる軽い不調だったら、それでも良いでしょう。
ただ、お薬を切れない、切ると調子が悪くなる、そういう時は、どうしたらよいでしょうか。

そんな時に鍼灸治療の出番です。

鍼やお灸でツボ(経穴)に刺激を加え、からだの中の「気」というエネルギーを動かしてあげます。

「通即不痛」「不通即痛」(気が通っていれば痛みは感じません、気がかとっていないと痛くなります)という中国の言葉がありますが、まさに、気の流れを良くしてあげるのが鍼灸の目的なのです。

 ですから、からだからのお知らせに意識を向けて、もし、どこか不調があったら、何かしらの手助けをしてあげる。

それが鍼灸でも良いし、整体でも良いし、適切な運動でも良いし、もしかしたら気晴らしや十分な睡眠だけでもからだに与えてあげるだけで良くなるかもしれない。

 そんな風に、自分には何が合うのか、どこが弱いのか、自分のからだとこころの歴史を振り返り、向き合っていくのが中医学だと思います。

鍼灸がだれにでも必要と言ったのはそういうわけです。

とくに動物は、
自分で「ここが具合が悪い」「今日はけっこう調子が良いんだよ」など言えないので、検査検査、お薬お薬・・・となりがちです。
もちろん、必要な検査やお薬はあります。適切な医療を受けるために大切なことです。

 ただ、具合がすこぶる悪くなってから(つまり、自分だけではもうどうしようもないくらいバランスがとれなくなっている状態から)治療を受けるよりも、
 日頃から積極的に気の流れを良くしてあげたり、弱い所を補ってあげる方がどうぶつにとっても健康的ではないでしょうか。

とくにどうぶつは人よりも寿命が短く、はやく歳をとっていきますので、鍼やお灸のようなやさしい治療は向いていると思います。

中でも高齢のワンちゃんネコちゃんは、放っておけばどんどん「気不足」という、エネルギー不足になっていきます。

鍼灸は治療ですが、施術する方が「治してあげる」という上から目線なものではなく
手助けしてあげる」という、なんというか、そっとしたものだと私は思います。

ですから、治療に対する反応もその子その子によって違います(これはまた次回以降にお話しします)

わたしはこれからも、「元気でいようとするどうぶつのお手伝い係」でいられたらいいなぁと思っています。



私なぞ中医学の奥の深さに足を踏み入れたほどのまだまだの状態ですが、これからも勉強し続けようと思っています^^

日々進化を心がけていますので、ブログの内容も、少しずつ言葉が変わっていったりするかもしれませんがそこはご容赦くださいね。

次回は「鍼灸って本当に効くの?!」です^^

お楽しみに

2019年2月22日金曜日

4周年を迎えました☆

こんにちは。

また久しぶりの更新になってしまいました。

おかげさまでウィルどうぶつクリニックは2月20日4周年を迎えました!
オープンしてからウィルの死、2度の出産や、入院などいろいろありましたが、ここまで来られたのは本当に支えてくださっている皆様と通ってくださっている患者さまのおかげです。

いつも、本当にありがとうございます。

この冬も、お亡くなりになる子がたくさん、いらっしゃいました。
皆、よく頑張ったよね。
それぞれの年齢、病気、いろいろなものを抱えながらでしたが、皆精一杯自分の命を全うしていったと思います。
いつも、病気の子や寿命を全うしていく子たちをみて、この子たちは私たちにいろいろなことを気づかせるためにここに来たのだと、こころから思います。
私たちが自分の人生だけでは体験しきれない悩み・苦痛・葛藤・そして愛情をこの子たちは短いワン生、ニャン生の中で教えてくれているのだと思います。

もし、嬉しいこと、楽しいことだけだったら、私たちは学ぶでしょうか。
よりよく生きていくためにはどうしたらよいか、考えるでしょうか。
いつも元気で調子が良くて怖いものなしだったら、弱い者の痛みが、わかるでしょうか。

わたしたちはいつも、比べてばかりだと思います。
同じ歳のあの子のほうが元気だ、あの子はすぐに元気になったのにうちの子はなぜ病気ばかりなのだろう、なんでなんで・・・・

今一緒にいられることが幸せなのです。
明日の今頃は一緒にいられないかもしれない。
命の最期があるのは皆平等です。
ですから、ほかの子と比べず、その子をみてあげてください。
治らなくても、飼い主さんが笑ってくれているのが、動物たちにとっては一番の幸せなのではないでしょうか。
(もちろん、適切なケアを受けている場合です)

一緒に笑ってできる限り楽しく暮らすこと。
病気だけにとらわれず、ぜひそれを思いだしていただけたらと思います。

なんだかまた新興宗教みたいな記事?になってしまいました笑
私はとくにどこかの宗教や団体に属しているわけではないし、動物たちの「言葉」もわかりません(犬語、猫語のわかるコミュニケーション能力はないため)
でも、寿命を全うしていく子たちをみて、毎回、そのように感じます。

たくさんのことを教えてくれるどうぶつたちに感謝です。

ウィルどうぶつクリニックは、これからもどうぶつとの生活が少しでもラクに、楽しく、おだやかなものになるように、
私たちのできることでお手伝いしていきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。




2019年1月5日土曜日

過酷な年越し

2019年、始まりましたね。
12月は、通ってくれていた子達が相次いで亡くなり、忙しない中も切ない師走となりました。
改めて、虹の橋を渡って行った子達のご冥福をお祈りいたします。
皆、クリニックにも遊びに来てね…

訳あって大晦日まで仕事だったわけですが(夫は年末年始関係なくペットホテルの子達のお世話があるので、ずっと仕事でしたが)、
なんと大晦日の夕方から長女が嘔吐!次女が下痢……看病と片付けでてんやわんやの年越し。年末年始らしいテレビ番組など一瞬も見ることなく新年が明けました。
そしてそして、元旦から夫→私の順に嘔吐でダウン。夫は元旦診療、私は元旦夜間で急遽点滴まで受けてやっと回復する程の激しい嘔吐の症状で、夫は高熱の中ペットホテルのお世話に、私は吐きながら娘たちの世話に…と本気(と書いてマジと読む)でヤバい年末年始でした(;´д`)
ちなみに手伝ってくれていたばぁばももれなく感染させてしまいました(ごめん)

おかげさまで娘たちは元気(こういうのって、子供の方が免疫が強いんですって!)大人も胃がキリキリしながらも徐々に回復しましたが、もうしばらくお正月がなかった心の後遺症は残りそうです(笑)
1月は下旬にお休みをいただきます。

昨日から診療再開いたしました。
今年も、自分たちにできる精一杯のことを誠意をもって行っていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!