ウィルだよ!

ウィルだよ!

2015年3月8日日曜日

人と人とのお付き合い

本日は、私が在籍している、日本獣医中医薬学院の鍼灸推拿研究科の授業日でした!

日本獣医中医薬学院はこんな学校です↓

http://itcvm.com/


授業内容はとても濃く、頭フル回転なので1時間もいると私はのぼせたようになってしまうのですが、今日も、やっぱり中医学は面白い!勉強になるな〜と改めて感じる1日でした。
また、同じ学年の先生方は、ほとんどの方がご自身でご開業されているので、いろいろなお話を聞くと励みになりますし、私もがんばろ~!と思えます。

推拿とは、中国の伝統の治療法のひとつで、鍼灸の刺激が強い子や、身体が弱っている子にも使える手法です。

実習では、肩こりの治療法の手技を実際にペアで行い合って練習しました。

私はまだまだ下手くそでしたが、やってもらって首回りが楽になった感じがします^ ^



クリニックはオープンしてからまだ日は浅いですが、いろいろな患者様が来てくださっています。

皆さん、飼い主さんの生活環境も、動物の性格も、病状も様々です。
トリミングだけで来てくださった方にも、クリニックでのトリミングなので、診察をして、身体や皮膚の状態を確認させていただき、トリミング中やトリミング後の不調をできるだけ防ぎたいと考えております。それがクリニックの責任だと思うからです。

動物は人が思っているより強いです。でも、人が思ってもみないところでとても繊細だったり、ストレスを感じていることもあります。

言葉の通じない動物が、いきなりお家と別の場所に連れて来られて、診察台の上で良い子にできるでしょうか?
動物にとったら、意味もわからず、知らない人に触られてこわい思いをするのは当然です。
動物は人と違って、「良くなるなら我慢しよう」とか、「診察台の上では良い子にするものだ」とか、「トリミング台の上でじっとしていたら、美しくなるんだ」なんて、これっぽっちも思わないのです。
ですから、初めての場所というのは、よほど幼い頃からいろいろな場所に連れていってもらい、トレーニングを行ってある子でない限り、動物にとってストレスになります。病気の子でしたら、なおさらです。


ですから、できるだけ診察では詳しくその子について今までの状態や性格などお話をお聞きしたいですし、例えばワクチンだったらそのリスクを接種前にお伝えしたり、できるだけ今何をしているのかをお伝えするようにしております。

少人数だからこそできる、アットホームで細やかな診療を志しているからです。

ですから、あまりどうぶつのことに関心がないような飼い主さまや、はじめから攻撃的な方、また、こちらのお話をきちんと聞いていただけないような飼い主さまには、正直こちらも疲れてしまいます。

獣医は、動物の何でも屋さんなんて言われることもあるくらい、爪切りなどのケアから、内科、外科(私はやらないけれど)、しつけ、食事のことなど、幅広い知識と技術をもって仕事をしています。
ただ、何でも屋さんでも、初対面でその子の今までと今をすべて理解し、飼い主さまのご要望通りにすべてを良くするのは、神様レベルの獣医師でないと無理だと思います。

だからといって、治療ひとつ行うのに全て同意書をいただくような獣医療もどうでしょうか。
飼い主さまと獣医の信頼関係が重要なのは、このためです。
よっぽどの悪徳でない限り、皆、調子の悪い子を良くしてあげたい、元気でいてほしいという願いに突き動かされて、動物病院で働いていると思います。そういう心がなければ、とても、やっていける仕事ではありません。
ですから、どうぞ、飼い主さまも、治療に協力してください。その子についてたくさん話してください。わからないことがあったら、遠慮なく聞いてください。
そこから信頼関係が始まると思います。

長くなってしまいましたが、どうぶつの治療もトリミングも、すべて人と人とのお付き合いです。
まだまだ未熟者ではありますが、精一杯、取り組んでいきたいと思っておりますので、ご協力お願いいたします。



1 件のコメント: